こんな風の強い日に

送らねばならないひとを

病室に残しての帰り道は

いつも酷く頼りなかった


向かい風や降り続く雨のなかを

身を屈めて足を引き摺って

それでも進むしかなかった


精一杯のつもりだったけど

見抜かれていたのではないかと

今は、そう思う



下手な見送り方しか

出来なかっただろう、わたしへの

逝くひとたちの優しさを


こんな風の強い日に


思い出している

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