第16話 ヒロインのヒミツ?
転生徒たちを説教から解放してやった後、
特にこれという風景が見られるわけでもない。
なんとなくそうしただけだ。
まったく学園長も楽じゃないわい、とモッサリ生やしたあご
小事から大事まで、何かというと自分にばかり仕事が回ってくる。
さっきの説教なんぞ、そのごく一部に過ぎん。
しょっちゅう不在にする
……やれやれ。
転生徒会なんていう厄介ごとの面倒を見るのは、なるべくゴメンこうむりたいもんだがな。
それにあの5人のうち1人は、正確には転生徒とも呼べんだろう。
あの娘はほかの転生徒とは違う。
何しろ半分は、本物の血を継いでいるんだからな。
ワシらと同じ、異世界人の血を。
しかもどうやら父親に輪をかけて、
……はあ、どっちにしろ大いに世話が焼けそうだ。
勇気の光はたしかに受け継がれている、ってわけかい。
ひとりごとともボヤきともつかぬ調子で、
「なあ理事長、いや、元勇者ヒデオよ。こりゃ単なるワシの
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます