更始帝の堕落

長安を制圧した更始帝は、一転して堕落した生活を送っていた。彼は財宝や美女に囲まれ、日夜宴会を開いては政治を省みなかった。


「更始帝様、赤眉軍が長安を目指しているとの報が入っております。」


側近の忠告にも、更始帝は耳を貸さない。


「心配するな。我が軍は強大だ。あの山賊風情に何ができる?」


「しかし、陛下。劉秀様が河北で勢力を拡大されております。油断なさらぬ方が・・・」


「劉秀? あの田舎者は兄貴分を殺し、我らの敵だ。いずれは討たねばならぬ存在だな。」


更始帝は、劉秀の兄である劉縯を殺害していた。その事実を知る側近たちは、劉秀の動向に不安を覚えるのだった。

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