片鱗

俺の記憶が戻ってから早くも2週間が経った。

今日は俺が記憶を取り戻してから初めて先発として登板予定だ。

今の俺のステータスは

球威C、コントロールB、スタミナC

メンタルA

捕球D、スローイングD、肩力D

球種 ストレート(最速100)ランクC(体感速度+50)、ストレート(最速110)ランクB(体感速度+50+僅かにストレートがホップアップ)、チェンジアップ(最速90)ランクC(体感速度+50)、カーブ(最速90)ランクE(体感速度+25)

とかなり上がっている。

この能力なら恐らくリトルリーグではエースになれるだろう、いやエースになる。


さぁ試合開始だ。

じゃんけんの結果俺たちのチームは後攻になった。

相手の1番バッターは守備が上手いセンターで走力がかなり高い池田翔君だ。

選球眼もかなりよく、カットも上手く、小技も上手い厄介な選手だ。

これが後に俺のチームメイトとなり、守備と打撃で俺を支えてくれた鉄壁との初対戦だった。


初球俺はいきなり全力のストレートをアウトローに投げた。

球速は僅か110km/hに過ぎないが回転量から体感速度が50km/h上がっている上に浮き上がっているためか翔は見送るしかなかった。


アンパイアの手が上がり、ワンストライク。


2球目は全力のストレートをインローに投げた。

スイングしてきたが流石に体感速度に騙されたのか、スイングのタイミングが早すぎて空振り、ツーストライクと追い込んだ。


そして3球目ストライクゾーンからボールゾーンに落ちる途中までストレートの軌道から落ちるチェンジアップをアウトローに投げ、三振を奪った。


後にプロ野球界で史上最強投手として名を馳せることになった俺こと黒瀬傑とこの試合対戦した選手は皆こう言った。


「あいつは化け物だ。」と。


後書き主人公のライバルである大甘菜亮介おおあまなりょうすけの最新話時点のステータス

ミートC、パワーC、走力C

メンタルC

捕球C、スローイングB、肩力C

得意ゾーン…インハイ、アウトロー

打者としてのタイプ…感覚派

平均スイングスピード95km/h


用語解説 ミート…高ければ高いほどスイングをした時、ピッチャーの球をバットの芯で捉えやすくなり、ヒットが出やすくなる。

パワー…高ければ高いほどスイングスピードが上がる他、長打が出やすくなる。

走力…高ければ高いほど足が速くなり、盗塁成功率が高くなる。

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