第11話

どうして、こんなことになってしまったのだろうか


「・・・どうせ裏切られるなら最初から裏切られてもいいホストの方が」


魔法使いちゃんがホストにハマりかけて居る。


別に俺はホストのこともそれに行く人のことの文句を言う気はないんだけど、


一つだけ思うことがある。


俺勇者の能力何一つ生かせてないんだけど、


「・・・魔法使いさん」


「何よ??アンタもこんな私を見て哀れだと思ったの?」


申し訳ないけど、少しだけ思ってた。


「とりあえず、旅に行こうよ。ねぇ、ねぇ次の街を目指そう。復讐したいんだよね」


「・・・そうよ!!復讐よ!」


そうして、立ち上がった魔法使いちゃんと次の街を目指すことになったんだが、その途中で



「助けて、お姉ちゃん。助けて」


また、このパターンかよ、と魔法使いちゃんの顔が言って居る。


「行きましょう、この人もさっきの人に教わった通り、借金の紋章、しかもホストマークがついてるわ。」


そう、さっき借金業者さんから、奴隷や、体に借金の紋章が付けられて居るらしい。それはさっきのような借金を貸す業者が見分ける為に付けられて居るらしい。



つまり、この人もさっきの俺たちのようなこの国の事情を知らない冒険者に高ろうとして居るクズ・・・


「助けて、私は偽物の勇者様に騙されて」


「はぁ??」「えっ??」

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