こんなの払えないよ・・(泣)

にゃん

1章

準備期間

日常

「はー」


「おい、天音、何眠そうにしているんだよ。また、オタ活でもしてたのか?」


「そうですよー。陽キャの誠也にはオタ活のいいことも分からないですよー」


声が頭に響いていたい。

嫌味ひとつで、昔からの友達の誠也に返す。

私は、霊関係の一族の娘。

そして、私たち一家は払い屋である。

払い屋は道具などを使い、払う仕事である。

巫女と勘違いされやすいが、巫女は宿る神に奉仕をすることがメインだ。

もちろん、神社にきた人で憑いてたら払うけど。


「別にオタ活が悪いって言っていないだろ? ただ、もう少し寝ろって言いたいだけでな」


そりゃあ、私だって寝たいですよ。

ただね? どっかの目の前の誰かさんのせいで?

悪霊、怨霊が湧きすぎて? 毎晩のように霊を追いかけて?

寝られてないんだよ!


そう言えたら楽だが。

言えない。


払い屋のことや、霊感があることは秘密だから。

理由は、2つ。

私が転校する前の小学校の友達に話したところ、ドン引きされたからである。

単純に言えば、トラウマだ。


もう一つの理由、それは、誠也が私たちの監視対象だから。


「分かっていますよーだ。ほら、誠也のクラスは3組!戻れ」


「チェ。つまんねーの」


私のクラスにまでついてくる、誠也を返して、教室に入る。


「おはようー? ブ・ス・子ちゃーん?」


「浅川さん、おはよう」


甘苦しい匂いに歪みそうな顔をポーカーフェイスで隠して、自分のせきにつく。


この世界の悪霊、怨霊は、人のマイナスな言葉とかや、憑いた人から養分などを吸い取ることで、成長する。


そして、今の人間関係上すごい負のループに入っている。

さっき、誠也に文句を言いたくなったが、この女子たちにも文句が言いたい。


誠也が好きな女子たちが私に嫉妬からの暴言とかを、誠也に憑こうとしている者が栄養として強くなる。誠也だけでもめんどくさいのが、さらにめんどくなっている。

まあ、甘い砂糖に群がる蛾みたいな状況だ。




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