1万PV突破記念 番外編 男子会
「よく皆さん集まりましたね。暇なんですか?」
「お前が集めたんだろ!!」
「是」
「なんの集まりっすか?」
今現在俺たち、つまり、優斗、大和、カイト、颯太、俺こと隼人がなぜか俺の部屋で集まっていた。
なんでいるの?暑苦しいし狭いしキモいから出ていってほしい。
あと、ちなみにこの話は穂乃果に俺が告白される前の話だ。
「内容なんざどうでもいい、なんで俺の部屋なんだ?誰かの家にしろ」
一つ言っておく事がある。俺の住んでいる所の話だ。俺は一人暮らしなので親からの仕送りで生活してる。月3万だ………家賃、食費、水道光熱費合わせて3万だ………
ここまで聞いて分かるとうり俺の両親の懐事情は悲しいのだ。てことは今俺が住んでいるところも安いオンボロ事故物件だって事も予想が着くはずだ。つまり、何が言いたいかと言うと男5人ほぼ密着するからクソ狭い!!
「僕の家は家族がうるさいので無理です」
「俺の家は汚いから無理だな」
「すんません兄貴、弟や妹が沢山いるので5人入れるスペースないっす」
「我はそもそも家が無い」
もはやツッコミを入れるのもめんどくさい。なんなんこのゴミども?まとめて処分していい?
「それよりこの家はお茶も出ないんですか?全く家主の「あっ、兄貴。来る時に飲み物やお菓子買ってきたっす」………。」
「サンキュー、金ないから助かるわ」
「皆んな何が好きか分からなかったっすから色々買ってきたっす」
「えっ、マジかよめっちゃあるやん?大丈夫?」
そこにはコ○ラやカ○ピスにCCレ○ン、スプ○イトに色々とあった。お菓子は定番のポテチやら皆んなで食べれる袋系がいくつか
「バイトしてるっすから金にはある程度余裕あるっす」
「マジでありがとうな」
これがかつては俺にカツアゲしようとした奴とはな、それに比べこの
俺はそう思って優斗に視線を送る
「なんですか?乞食ですか」
マジで俺一発殴ってもいいよな?
「優斗よ、人の家に上がり込むのだ。手土産くらい必要なのは道理。隼人よ、ほれ、つまらない物だが受け取れ」
「………何これ?」
そこにはドス黒い毒々しい液体がプラスチック容器に入っていた。
「謎の液体Xだ」
「………そうか」
どうやって捨てよう。捨てても呪われないだろうか?
4人中2人が何かしら持ってきたので、大和が気まずそうに反応した。
「俺はなんも持ってきてんからな」
「お前にはそもそも期待してねぇよ。はよ金返せ」
「断る!」
「くたばれ」
パァン!俺らがくだらない掛け合いをしてた時、いつの間にか準備していたホワイトボードを
「注目してください、皆さんをここに集めた目的を言います」
ようやくか、一応優斗はこの5名の中で比較的まともだ………クズとバカと厨二と変人の中でだが。まぁ、アホな展開にならない確率は一番高い。
「題して『どうやって彼女が出来るのか!』です」
優斗はそうやってホワイトボードに書き出してアホな事言った。おい、こんな事の為にわざわざ集まったのか?
「極めて難解な問題だぜ」
「顔じゃ無いっすか?」
「我にはもう異世界に恋人のアリサがいる」
おい、お前ら続けるのか?
「顔が原因で無いのは、この5人の中で一番イケメンな僕がモテないので違います」
「ふざけんな!よくて中の上だテメェは!一番のイケメンは颯太だろうが!」
「角度によっては中の下だな。我も颯太がイケメンだと思う」
「なんか照れるっす」
コイツらの(優斗以外)自分の顔を正当に評価する点だけ、好感持てる。ちなみに俺も颯太がイケメンだと思う。ちなみに颯太の見た目は金髪で少し焼けてる短髪イケメンヤンキーだ。しかもお兄ちゃん属性。なんでモテ無いんだコイツ?
「俺も颯太だと思うぞ。次にカイト、優斗と俺は同じ、ブスは大和だな」
「テメェ!人の顔にランキングとか付けてんじゃねぇ!!ガキか!」
「そうですよ。特になぜ僕と隼人が同じなのか理解できません。目ん玉付いてます?あ、大和に関しての意見は同じです」
「えっ?」
「とりあえず話戻そうぜ。颯太でもモテねぇんだ、それ以下の俺らは顔でモテるのは無理だ」
「少々納得行きませんが、そうですね他に何か案あります?」
「唯一恋人がいる我から言うと身長だな」
そう言ってカイトは立ち上がって俺らを見下した。ムカつく事に一番身長が高いのは俺ではなくカイトだ………、180cmは超えてた気がする。その次俺こと隼人178cmだ。次に颯太、170は多分超えて平均よりちょい上である。で、その他は人権が無い。一応大和の方が優斗より高いがドングリの背比べである。
「俺たちの中で唯一の長身メンバーが厨二病と変人ってマジで終わってね?この中からもう彼女出来んだろ」
「身長得る代わりに何かを犠牲にした人達ですよ暖かい目で見守りましょう」
ぶっ飛ばすぞ?
「疑問があるんっすけど」
颯太がそう言い皆んな視線が集まる
「まず普通に女子と会話する事が彼女作りに必要じゃ無いっすか?」
「「グッハッ」」
大和と優斗が同時に倒れた。無理も無い、大和は普通に女子からキモがられて喋るに喋れないし。優斗は逆に喋る事は出来たが全く恋愛対象に見られなくて、何度も告白するがその都度振られるのだ………
大和は前提条件が無理、優斗はそうしたのに出来なかった。颯太の言葉はこの二人に深く突き刺さっただろう。可哀想に………
「そう言う颯太は女子と喋って彼女作らんのか?」
「はは、弟や妹の面倒やバイトがあるので彼女作りは今の所はいいっすよ兄貴」
なんだろうこのイケメン?俺にカツアゲした理由も弟達の給食費が足りないと理由だったし、バカで運動音痴が難点だが、それを引き換えても優良物件じゃ無いだろうか?
ちなみにコイツのお金の件は解決済みだ。コイツ、バカなせいで結構お金を騙し取られてたのだ。
それをカイトが強引に証拠を集め、優斗がそれを使って相手から和解金を限界まで絞り取ったのだ。俺はその時二人がやりすぎないよう近くで大和と一緒にゲームしてた。
「起きろ低身長共、我のスペースが狭いではないか!」
そう言ってカイトが大和や優斗を蹴飛ばしていた。
「それに俺、何気にこの日常が好きなんで」
颯汰は爽やかな笑顔でそう言った。確かに初めて会った時は荒れに荒れていたもんなコイツ。けど、そんな事俺に言わん方がいいぞ。なぜなら
「今!颯太がはずかしい事言ったぞ!!お前ら聞いたか!!!」
「えっ!?ちょっ兄貴!!」
フハハハハハ!!
●あとがき
普通に1万PVに間に合わなかった。オチが中々作れなかったんです。🙇
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます