田舎から雷に打たれて異世界転生!?混沌の神様との遭遇
bookmax
第1話 ここは異世界なんですか?
え、ここはどこだ? 目の前で卓袱台のお茶を飲んでる
この老人は一体誰だ?
「混乱しているようだね。如月大介(きさらぎ だいすけ)君」
誰か知らないけど、僕のことは知ってるみたいだ
目の前の老人に僕は頷いた
「そうだろうね。まず私の自己紹介をしておこうか」
「私は君たちの言うところの神だ」
この人は正気なのか?
「もちろん正気だよ」
え、僕の心が? まさか?
「もちろん君の心を読んだんだよ。如月大介君」
少し落ち着いてきたのか、この老人と今、自分のいる場所を確認する余裕ができてきた
なんだここは? 卓袱台の周りに何もないぞ、真っ白だ
「少し落ち着いてきたようだし、今の状況を説明させてくれないかな?」
僕はこの神様を名乗る人に頷いてみせた
「ありがとう、じゃあ話させてもらおうか」
「まず、君に謝らなければいけないことがあるんだ」
「これを見てもらえるかな」
そう言って神様は卓袱台を指さした
卓袱台を見るのか?
あ、卓袱台になんか映り始めた、すごいどんな仕掛けなんだ?
え、僕の体が救急車に乗せられている
「そう、あれは君の体だ。如月大介君、君はほんの5分前に雷の直撃を受けた」
雷に? そうだ、たしか家に帰る途中だったはずだ
「そう、家に帰る途中に雷に打たれて死んでしまったんだよ」
なんだって、僕はあまりのことに思考が停止しそうになる
「ただ君はここで死ぬ運命にはなかった、こちらの手違いなんだ」
手違い?
「そう、手違いなんだ。申し訳なかったね」
「そこで、お詫びと言ってはなんだけど、別の世界に転生させてあげよう」
「もちろんただ転生させるだけじゃない、なんでも好きな能力を1つあげるから、なんでも言ってくれないか」
「あの、すいません、転生はいいんで、生き返らせてもらえませんか?」
神様の顔が無表情になった、なんだ、さっきまで笑顔だったのに?
「そうか、じゃあ、肉体能力マックスとかどうだい?」
あれ、僕の言葉が聞こえてなかったのかな?
「いえ」
「そうか、じゃあ、魔力マックスもつけとこうか」
「いえ、ちょっと待ってください」
「しょうがないな、サービスだよ。賢者スキルも付けておくよ、これで、どんな魔法も使いこなせるぞ(笑)」
だめだ、話が通じない
「あの、手違いのお詫びはいりませんので、その間違いをなかったことにしてください」
「ブチン」
ブチン?
「この野郎、神が下手に出てれば調子にのりやがって」
「神なめてんじゃねえぞ」
え、なになんで怒ってるの?
「あの」
「うるせえぞ、人の分際で神の言う事には、ハイかイエスだけ答えてれば、いいんだ。地獄に落とされたいのか、この野郎」
なんなんだ、このひとは? 話が通じない、いきなり逆切れとか、怖すぎるんだけど
「やかましい、さっさと、いけこのやろう」
神様はいきなり立ち上がり、僕の顔面にケンカキックを入れた
「ぶお」、なんだ、後ろがない?
うわーーーーー、なんだ、落ちていくのか
うわーーーーーー
あれ、ここはどこだ?
ほんとに異世界とかにきちゃったの?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます