家凸したら友達がVTuberやってた...

少しお休み中 猫部な茶都 うなべ

第1話 念願!

「ゆう!海斗の誕生日を祝いにサプライズで家凸しよ!」


 はじめまして皆様。私 湯川雨井ゆかわうい危機に陥ってます。


 私は普段はアニメーターとして働いていますが、VTuberのママとしてイラストレーター活動もしています。


「ねぇっ!どうよ一緒に行かない?」


 そんな私が最初に手がけた息子であるクラベル・赤川・サーラは、今日誕生日。


 なので誕生日凸待ち配信をするらしい...私はママとして出るつもりだが...


 彼女は彼がVTuberをやっていることを知らない


「行くよね?」


 私は今2つの選択肢を迫られている。

1.小説家をやっている彼女竹下 咲を配信中に連れていく

2.配信始まる前もしくは終わったあとに連れていく


 本当は配信中に部外者を入れてはダメなのだが...どうしても どうしても私は彼女VTuberデビューさせたいのだ...


 もう自重なんてもんは無いんだ!


「咲、15:00に私の家に来て。」


 目を輝かせる咲。幼なじみ3人で誕生日パーティをしたいだろうが、今回は諦めてくれ。


 私は君を、君をVTuberに


「させてみせる!」


「急にどうしたの?ふふっ楽しみなの?」


「もちろんだ!(私の願いが叶うのだからなっ!)」


  ━━━━━━━━━━━━━━━


 私の親友が壊れました。


「させてみせる!」


 いつもは計画に渋々という感じで参加していたが、


「もちろんだ!(私の願いが叶うのだからなっ!)」


こんな感じに高らかに大爆笑。何があったのだ...雨井...


5月4日 15:00


「雨井ー!きたよー!」


 扉を思いっきり開け、彼女の部屋に入ると真剣に板タブに向かっている雨井。


「何書いてるのー?」


 聞いても反応無し...覗き込もうとすると


「出来た!」


ゴツっ


 結構痛い...それよりも雨井は何をしていたのか。


「おぉ!咲来たか!早く行こうか!雨先輩には許可を取ったから暴れるぞ!」


 キャラ変してる...なんだこの雨井は...とてつもなく嫌な予感がする。


「ぉ おう。海斗の家ってあそこの隣のマンションだろ。」


「あぁ!」


 テンションが本当に高すぎる...何が企んでそうな...そんな予感がする。


 私はその後その予感が本当だったということを悟る。

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