第26話



「これが君の才能でもあり、簡単に言うと超能力だよ。

君以外は誰も出来ないよ。

このカメラを使って写真を撮っても。」

と、何故か店主は嬉しそうに言う。

「でも、僕・・・・(´-`).。oOこの様な写真を撮りたいと想っていないです。人が刺されている写真なんか撮りたく無い!」

と、僕は腹から絞り出す様に言った。

悲しみが僕の胸に突き刺ささっている。


「でも、次の写真を見てご覧。

女性が君に訴えかけているよ。

瞳の瞳を観てご覧。」


「はい」

と、返事をして見たが力が抜けている僕だった。

この写真も女性が明確に写っている。

驚くほど鮮明に撮れている。

その表情は、先程の苦悶の表情では無い。

明らかに僕に訴え掛けている瞳である。

よく観ると、この女性は美人だ。

名前は何て言うのだろうか?


「確かに訴え掛けている表情に見えます。

霊なのに何でこんなに鮮明に写っているんでしょうか?

不思議です!

次の写真はこれですか?」

と、次の写真を見て

「これも鮮明ですね。まるで被写体が眼前に居るみたいに撮ってますね。何も見えてはいないのですが。」

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