第24話

可笑しく無いですか?殺人現場で写真を撮っているんですよ。」


「確かに疑われるかも知れない。でも、次の写真を見てくれ」


と、店主は残り9枚の写真を並べた。


「この写真だが、これは女性の霊の写真だ。この女性は一枚目の人でもある。観てくれ!この悲しげな瞳。君に訴えかけているだろう?」


僕は、この写真を手に取り観た。


僕は吸い込まれるように、写真に近づき凝視した


「何か見えますね。うっすらとしてますが、悲しげな感じがします。

女性ですか?

何故店主は、うっすらとしか写って無いのに、解るのですか?」

と、不思議に想い尋ねてみた。


「君も修行を積めば解る様になるよ。君ならなれるよ。

まあ、そんな事よりも次の写真だ!大事なのは。

この女性は、

以前此処で殺された女性の霊と言う事が解るよ。」


と、恐ろしい事を言い出した。


「この写真だが、この女性が後ろから刺されているだろう?

解るか!しっかりと目を凝らして観るんだよ。」

と、写真を僕に手渡してきた。

僕は、凝視しようと写真を見たが凝視するまでも無く、女性の背後に男性がナイフを刺している姿がはっきりと写し出されている。

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