第14話



部屋に戻ってみると、いつもの部屋である。

何にも変わってはいない。

部屋の電気を付け、辺りを見渡すが、霊が居そうな雰囲気では無い。

少し蒸し暑いので窓を開けた。

時刻は19:00を過ぎていた。


「もう、5月も終わるか。月日の経つのは何でこんなに早いんだろうか?子供の頃は遅かったのに・・・」

と、独り言の癖は直ってはいない。

……もしかしたら、幽霊が聞いているかも知れない……

と、カメラを鞄から出してみる。

「今から写真を撮ります。化粧は済みましたか?

良いですか!一枚撮りますよ。ハイ、チーズ」

……知らない他人がこの光景を見ていたら、僕は気が可笑しい人と

思われるだろうな……

と、想いつつシャッターを押した。


「写っていたら良いのだけど。」

と、また独り言。

「そう言えば、『⭕️⭕️公園で霊達を撮って来たら』と言われたな。

『修行になる』とも言われたな。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る