1日の中で

彼の事をこんなに考える時間はないと思う

どんな文書で

どんな絵文字やスタンプで

どのくらいの間隔で送れば良いのか

ちょっとテンションがウザくなってないかとか

時間も遅くなり過ぎてないかとか

まるでたった1本の細い糸を

どうやったら切れないように

少しでもしっかり出来るよう

糸を撚ってゆくことが出来るのか

彼と少しでも繋がっていたくて

これがどれだけのチャンスかなんて分からない

でも

もしせめて嫌われてないなら

この糸の先に彼が居てくれる暖かさを

感じられるようになれたらと思う

そうしてまた

掌の中で震えた小さな画面が

彼からのメッセージを白く照らした

それはほんのりと暖かかった

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