宝探し

恋に落ちる


という感覚が分からない


わたしにとっての恋は深まっていくもので


はじめは本当に少し


「なんかいいな」って感じ


雰囲気とか声とか


友だちと笑い合う横顔


授業中一生懸命にノートに落書きする後ろ姿とか


ふと見かけた部活中の姿とか


そんな彼の姿や仕草を知ってゆくと


もっと知りたくなって


気になって


目が離せなくなってる


まるで宝探しみたい


手に入るかどうかなんて分からないけど


そこにあると思うとわくわくして


今日もシャベル片手に地面を掘ってゆくんだ


だとすると


想いを伝える瞬間はきっと


その宝箱を開ける瞬間だ


それまではまだ少し


このわくわくを胸に


掘り進めるとしよう


なんてね

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