午の章2 最強魔法少女タトーと丑のミノタウロス
プーカの牧草地。
丑のミノタウロスのラクトによる、丑の試練が行われた。
ラクトは大剣を地面にぐっ刺して、タトーの方を見る。
「では、ルールを説明しよう! 」
丑の試練のルールは、これだ。
十分以内に、ラクト殺さずに大丑ノ剣を奪う。
はたき押したり、弾き返しても勝利となる。
「説明は、以上だ」
「ありがとう」
「では、始めよう! 」
ラクトは、大剣を抜いて両手に構えた。
丑の試練の始まりである。
最初に動いたのは、タトー。
「モード『クロウマ』」
タトーは、パーカーのデザインは黒い馬に変化。
そして、サラブレッドのように素早く走り出した。
「おりぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! 」
ナナレイに負けないくらいの大きな叫び声。
しかし、ラクトの頭の上には、大剣の刃があった。
「牡牛落トシ斬リ! 」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! 」
ラクトは、大丑ノ剣で大きな地割れを起こした。
その割れ目に、タトーは吸い込まれように落下。
「うん…………」
ラクトは右腕にある時計を確認した。
試練終了まで、残り九分。
このままだと、崖から登ってきたタトーに大丑ノ剣を奪われる可能性がある。
しかし、ラクトにとっては十分な時間制限だ。
そして、九分が経った。
ラクトの腕時計がジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリッと鳴り響く。
「うん、時間だな」
「時空蕎麦! 」
タトーが、ラクトの前にワープした。
しかし、ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリッと言う音は試練の終わりをタトーに伝えている。
「試練は、不合格だ。次は、明日挑んでくれ」
「ああ………………」
タトーは、頭を垂れながらアッシグロ牧場の館へ移動した。
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