エルフの章3 新人魔法少女ナナレイの新しい魔法
四月三十日の朝。
リーフ家の家から右へ真っ直ぐ行ったところにある広場。
そこで、エルフの魔法剣士のソイーダが立っていた。
白いショートヘアーと赤いサロペットと赤いマントと爆乳の女剣士である。
「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ……」
「うぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅん……」
「何が起こるんだ? 」
「ううん…………」
エルフの群集を睨みつけるソイーダ。
しかし、彼女は群集が嫌で睨みつけているわけではない。
最強魔法少女タトーを待っているのだ。
「そろそろだなぁ…………」
「よいしょっ! 」
「うわ! 」
群集の間からから、タトーが転ぶように現れた。
最強に相応しくないような、大きい声である。
「…………うん……まぁ、力と言うのは、態度じゃわからないからな」
タトーは、丸敷かれた赤煉瓦の中心に移動した。
そして、タトーとソイーダのバトルが始まる。
「では、行くぞ! てやっ! 」
「うわ! 」
最初に動いたのは、ソイーダ。
ソイーダは、長い両刃剣を右から左へ大きく振った。
しかし、タトーは四つん這いになって剣を回避。
そして、そのタイミングで呪文を叫んだ。
「
すると、タトーの体が真っ黒に変化。
そして、みるみると巨大化。
無限軌道と砲台がかる黒くて大きな戦車となった。
「おい、こんな魔法も使えるのかよ! 」
「最強の魔法少女だからありだろう」
「うん、そうだな! 」
エルフの群集は、タトーの謎の魔法を疑った。
しかし、『最強の魔法少女なら変身魔法も使えるだろう』と群集は受け流す。
「…………どうせ、戦車は見た目だけだろう…………」
ソイーダは、両刃剣に左手をかざして呪文を叫んだ。
「
すると、剣が炎を纏って大きな剣になった。
そして、その炎の大剣で黒い戦車を打った斬る。
「どりぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! 」
「ふふん! 」
黒い戦車は炎を大きく纏う。
「やったかぁ? ううん? 」
しかし、その炎は0.2秒で消えて消える。
どうやら、タトーが変身した戦車に魔法剣は効かないようだ。
「今度は、あたしからだよ!
戦車になったタトーは、砲台からぶっといビームを発射。
「おい、それを撃ったら…………うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ……」
ビームに撃たれたソイーダは、みるみると小さくなってモフモフの三毛猫になってしまった。
「変身解除! 」
「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ! 」
エルフの群集は、元に戻ったタトーに大きな拍手。
「ううん? 」
「ええ? 」
しかし、元に戻った姿はタトーではなかった。
黒いワンピースに黒いショートヘアーの魔法少女である。
「改めて、自己紹介するね。本物来て! 」
「時空蕎麦! 」
黒いワンピースの魔法少女の目の前に、三毛猫の着ぐるみパーカーの魔法少女が現れる。
「改めて、紹介する。あたしは、本物のタトー。あたしの左にいるのは、弟子のナナレイ」
「よろしく、お願いします! 」
「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!! 」
「ありがとう! ありがとう! 」
エルフの群集の大歓声の中、ソイーダとのバトルは無事終わった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます