乾の章3 最強魔法少女タトーとモード『イヌイ』の欠点
オークとブラックドッグのハーフのオブラを倒した日の夜。
カフェ『三毛猫ノ御屋敷』。
囲炉裏があるこの部屋で、タトーとナナレイは夕食の時間。
「いただきます!! 」
夕食は、鮎のフィッシュバーガーとベイクドポテトとブラックコーヒー。
モード『イヌイ』の『
最初にタトーとナナレイが食べたのは、鮎のフィッシュバーガー。
「むぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐ……ゴクンッ…………うーん…………」
ナナレイは鮎のフィッシュバーガーを食べて、少し残念そうに思った。
「うーん…………」
モード『イヌイ』のタトーも残念そうだ。
タトーは、フィッシュバーガーを作るために、カフウ国でパン専用の鉄鍋を買った。
それを買ったことで、店たてないと厳しい状態に追い込まれたのだ。
しかし、『無音ノ咆哮』で作った鮎のフィッシュバーガーは…………
「何か、猪肉のステーキみたいな味ね」
「うん、魚の香ばしい匂いが台無し」
「ちゃんとパン生地も鮎も焼いたのになぁ」
「とにかく、ベイクドポテトで口直ししよう」
鮎のフィッシュバーガーを完食したタトーとナナレイは、ベイクドポテトで口直しすることにした。
「むぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐ……ゴクンッ…………うーん…………」
「やっぱり、味は猪肉のステーキね」
「バターとポテトの甘味が台無し」
「じゃあ、ブラックコーヒーを飲んで味を調えよう」
「うん! 」
ベイクドポテトを食べ終えたタトーとナナレイは、ブラックコーヒーを飲んだ。
「ゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴク……プファァァァァ…………うーん…………」
「結局最後まで、猪肉のステーキ…………」
「茶釜で沸かしたのに……………」
「ナナレイ。明日はモード『ブラックドッグ』で料理を作るわ」
「そうしてください。タトーさん」
「うん! 」
翌日。
タトーとナナレイは、囲炉裏の周りで朝食。
もちろんタトーは、モード『ブラックドッグ』。
呪文を唱えずに、手から炎を出して囲炉裏に温めた。
そして、串に刺さった鮎を囲炉裏に刺した。
「そろそろね」
すると、鮎に焼ける匂いがプゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥンッとしてきた。
それに、パリッパリの焼き目ついてより香ばしくなっている。
「うぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅん……」
「やっぱり、これが焼き魚の香りね」
「ナナレイ。焦げないうちに早く食べましょう! 」
「うん! 」
タトーとナナレイは、いつもの食事に大喜び。
「ごちそうさま!! 」
二人は、朝食を終えて次の国へ向かった。
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