黄金てふ青線ありき燕の巣
こがねちょうあおせんありきつばめのす
季語は「燕の巣」です。
てふ(ちょう)は、「~という」といった意味合いです。
先日、横浜への吟行で野毛、福富町、伊勢佐木町に行ってきました。
その近くに黄金町というところがあります。
京浜急行の黄金町駅の近くで、いわゆる「青線」(非合法の売春宿)、「ちょんの間」があった場所として有名なところです。おそらく10年くらい前まで営業していたと思います。
往時には汗と金と欲が集まり、香水と精液の匂いが充満する非合法な街であった。
今は「青線」が消え、人がいなくなった店の軒先に燕の巣がある。
そういう情景を思い浮かべながら、一句詠んでみました。
個人的に好きな句ができたなと感じたのですが、上五中七に対して「燕の巣」という季語の組み合わせが良いとのことで句会でも入選をいただきました~。
嬉しかったですね。
ただ、あの「ちょんの間」は、最寄り駅は「黄金町」だが、街の名前は「初音町」ではないか?とのご指摘があり、「あ!」という感じでした(/ω\)。
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