王子の婚約破棄のせいで、あきらめていた初恋が叶っちゃいましたが良いんですか?~優秀な者同士で幸せになってしまいますけど~

落花生

第1話 婚約破棄を聞いてあげて

 王侯貴族が通う学園は、歴史の重みを感じさせる堅牢な作りを周囲に見せつけている。建国と共に建てられたと言われる学園は、他の学校とは格というものからして違っていた。


 その証拠に、この学園に通うのは貴族の子弟ばかりである。そして、時には王族さえも通う学び舎であった。


 そんな学園のなかにあるものは、どれもが一流である。一流な品々と一流の教師陣に囲まれた生徒たちは貴族としての教養と在り方をしずしずと学び、国に使える貴人の一人となるのであった。


 そんな学園で、本日は大事な行事が行われていた。


 一年に、一度。


 いいや、生徒たちにとっては一生に一度の卒業式である。卒業生は今日限りで学び舎を去って、貴族社会において一人前として認められることになるのだ。


 式典では学園長が貴族として国を支えていく大切さと権力の在り方を語り、クラスの担任の教師は涙ながらに今日までの思い出を語った。


 在校生代表は先輩たちの別れを惜しみ、これからの活躍を卒業生代表は誓うのであった。


 そのような堅苦しい式典が終われば、卒業式する生徒たちのための最後の憩いの時間となる。用意されたパーティー会場で、とっておきの正装姿で友人たちとの別れを惜しむのだ。


 そんな学園のパーティー会場は卒業式だということもあって、華やかに飾り付けられていた。シャンデリアには十を超える蝋燭が灯され、楽団が優美な音楽を奏でる。


 軽食やデザートはまるで宝石のような煌めきを放ち、ドリンクの炭酸の気泡でさえも一粒の真珠のような気品があった。


 まるで、夜会の真似事。


 今日を堺に学園の子供たちは大人と認められて、正式な夜会に出席する権利を有する。今日は、それの最後の予行練習でもあった。


 もっとも、それは建前である。


 いつもはマナーにうるさい教師の姿がないのだ。これは学生たちに許された最後の自由時間なのである。


 この学園を出れば、彼らは身分にうるさい貴族社会のなかで暮らす。身分隔てなく友人を作る事が出来た学園とは、別の世界で生きていかなければならないのだ。


 学生たちはパーティー会場に集まって、学友との別れを惜しむ。三年間の寮生活で深めた友情に涙をして、抱き合ったりする者もいた。


 そんな賑やかな会場のなかで、イゼル・パーシャルは壁際で佇む少女を見た。


 訳があって、イゼルは最後の一年間のほとんどを学園で過ごしていない。そのため別れを惜しむような学友もおらず、退屈で辺りを見渡していたところ壁側の少女を見つけたのだ。


 本来ならば、彼女は壁の花になっているような人物ではない。異例の光景に、卒業生の誰もが彼女を遠巻きにする。まるで、面倒ごとに巻き込まれるのは御免だと言いたげな態度であった。


「王子が婚約者を放っておいて、他の女性をエスコートですか……」


 イゼルは、苦々しく呟いた。


 彼の視線の向こう側には、パーティー会場の中央で楽団の音楽に合わせて楽しげに踊る多数のカップルたちがいる。そのカップルたちに紛れて、イゼルを呆れさせる一組をカップルがいた。


 パーティー会場の中央まで女性をエスコートするのは、この国の第一王子のアティカ・アルゼル。


 美しい金髪に澄んだ青空の瞳をしたアティカ王子は、すらっと背が高い。その上、整った顔立ちだから女子生徒の憧れの的であるはずだった。しかし、今は別の意味合いで視線を集めている。


 アティカがエスコートしているのは、カリアナ・アスティアと言う名の少女である。


 赤毛の巻き毛を子供っぽいツインテールにして、溌溂とした表情が魅力的な少女であった。二年生の彼女は本来ならば卒業パーティーに出場を許されない立場だが、王子の手前では誰も追求は出来ない。


 二人が会場の視線を総ざらいしているのは似合いのカップルに見惚れているではなくて、この場に相応しくない相手を連れてきた事に対しての王子への非難の視線であった。


 普段から傲慢な生徒であった王子には多数の取り巻きがいたが、その生徒の全てが王子にへつらうイエスマンばかりだ。


 さらにそこに愛人の座を狙う女子生徒が群がるから、アティカ王子は益々ふんぞり返るようになっていく。


 アティカ王子と婚約者のユアの不仲は、学園では有名な話であった。今ならば、アティカ王子を籠絡出来ると踏んだ女子たちは、アティカ王子好みの従順な女をこぞって演じた。


 こんな環境で、公平で潔白な王族が育つはずもない。王子は我儘の抑え方を覚えなかったのに、女遊びだけはしっかりと学んでしまった。


 学園の生徒とーーお気に入りのカリアナと肉体関係を持ったのではないかという噂までまことしやかに流れる始末だ。


 公平な意見を聞くことが出来ない王子に失望し、いっそのこと第二王子や第三王子が王位を継いでくれないかと密やかに嘆く人間も少なくはなかった。イゼルもその一人だが、口に出すような迂闊さはない。


 それに、元王は世代交代に関するゴタゴタを嫌うだろう。今の王は、王位継承時に兄弟内で大きく揉めたのだ。


 そのせいで、兄弟の一人が暗殺されるという痛ましい事件が起きた。その事を王は大きな失態だと今でも悲しんでおり、王位継承権の順番は兄弟が生まれた順にしていた。


 そして、それは生まれてからずっと変わらずである。


 たとえ、弟が兄よりも優秀でも代わりはない。だからこそ、誰もがアティカ王子が王位を継ぐことが確定していると思っていた。


「アティカ王子が、年下の生徒に現を抜かしているというのは本当のようですね」


 そう言って、イゼルはカクテルを一口飲んだ。


 イゼルは、長い黒い髪を一つに結わえている男子生徒だ。分厚い眼鏡の向こう側には、毛皮を採るための白い兎のような赤い瞳を輝かせている。背は高いが痩せていて、不健康なほどに顔色が白かった。


 父を宰相に持つイゼルも今期の卒業生であるが、彼の場合は一年前から父親の下で仕事を覚えるために忙しくしていた。


 おかげで、学園への登校はほとんど出来ていなかった。しかし、二年生の段階で卒業に必要な単位はすでに取り終わっていたので問題はない。


 二年生の段階で単位を取り終えている優秀な生徒などほとんどおらず、誰もがイゼルの父が息子に跡を継がせようとしているのだと疑っている。だが、残念ながら宰相は世襲制などではない。


 イゼルの父が、息子の学園生活を奪った理由は単純な人手不足である。宰相の仕事は表に出来ない事柄も多くて、信用に足る部下はいつだって不足しているというのがイゼルの父の言い分であった。


 だからといって、猫の手の代わりに息子を使わなくてもいいだろうに。


 一年も学園から離れていたせいで友人との共通の話題もなくなり、卒業式なのにイゼルは一人ぼっちだ。元より友人が多いほうではなかったが、孤独が好きというわけでもない。さすがに、ちょっとばかり寂しい


 そんなこともあって、イゼルは学園の噂には疎い。アティカ王子が後輩にご執心だという話だって、今日になって初めて聞いたほどだ。


 婚約者のユアの方は仕事や王妃教育のために城にやってきていたので色々と噂を聞いていたが、アティカ王子の方はちっとも城に来なかった。おかげで、イゼルはアティカ王子を取り巻く状況は知らなかったのだ。


 アティカ王子の状況を確かめたことで、これでもイゼルは驚いていたのである。表情が表に出ないのは、いつだって冷静であれという貴族としての教育を受けたせいだ。


 ましてや、イゼルの父は国の大事を司る宰相である。弱みを見せるな、情報を相手に与えるなと、幼いことから何度となく教わった。


 そんなイザルが再び視線を向けるのは、壁の花になっている女性。


 アティカ王子の婚約者であるユア・サブリナである。


 黒髪に黒い瞳の平凡な容姿。


 服装さえ変えれば市井の平民にすら紛れてしまえそうな地味さは、よく言い換えれば慎ましい。


 その手首には王族の婚約者であることを示す腕輪が嵌められており、それだけが遠目からでも目立つほどにきらびやかである。


 この国では婚約する時には、神の家で腕輪を交換し合う風習がある。アティカ王子の婚約者であるユアが、金の腕輪をしていることは当然のことであった。


 普通の人間ならば、金で作られた豪奢な腕輪に見劣りしてしまうであろう。しかし、ユアには腕輪に相応しい気品がある。


 この気品は、一朝一夕で身につけられることではない。王妃として長年教育されたからこそ身に着けることができる佇まいは、まさに淑女の鏡のような姿であった。こうなれば地味な容姿だって、まるで彼女の淑やかさを表しているように思われる。


「勿体ないことをしますね」


 ユアが婚約者になったあかつきには自分ならば浮気などしないのに、とイゼルとしては思う。アティカ王子は気が付けないが、ユアはとても魅力的な女性だ。たとえば……。


「ユア!お前には、うんざりだ」


 イゼルが物思いにふけっていたら、アティカ王子の怒鳴り声が聞こえた。華やかな場にふさわしくない声に周囲は驚いたが、名を呼ばれたユアはというとため息をつくばかりであった。


 激高する王子に呆れかえる婚約者。


 この温度差だけでも観衆の好奇心はくすぐられる。しかも、王子の隣には婚約者ではないカリアナがいるのである。


 修羅場であることは、誰の目にも明らかであった。人は、昔も今も他人の修羅場が大好きな生き物である。大勢の生徒たちが、がやがやと忙しく噂話をし始めている。


 その噂に耳を傾ければ、ユアがカナリアを虐めていたという話も聞こえてきた。イゼルは、その噂が信じられない。


 ユアは学園に通う傍ら、王妃教育で忙しくしていたのだ。さらにはアティカ王子の仕事の肩代わりまでしていたのだから、カリアナなど虐めてい暇などないだろう。


「お前は、俺の寵愛を受けているカリアナを虐めていただろう。数多くの証言が上がっているんだ!」


 数多くの証言が上がっている割には、目撃者がまったく名乗り出ない。本当に虐めがあったかどうかは、怪しくなってきた。周囲の生徒だって「あれはガセだろ……」と呟いている。


 アティカ王子は何がやりたいのだろうか、とイゼルは首を傾げる。漫才かなにかだろうか。


 というか、カナリアと浮気しているのは自分だから、悪いのは全面的にアティカ王子だ。この国は男性の浮気には寛容であるが、さすがに堂々と発言するのは恥である。


「そんなお前は国母にふわさしくな……聞いているのか!!」


 ユアは、王子の怒声を聞き流していた。


 有り体に言えば、無視していたのである。優雅な仕草でカクテルを飲み、絶品のサンドイッチを品よくつまんでいた。


 その姿は、さすがは王妃教育を受けた子女である。王子の言葉を完全に無視しているというのに、嫌みというのがまったくない。


 王子の怒りなど我関せずといったユアの態度に、イゼルは思わず吹き出してしまう。


 他者に流されない価値観を持つと言えば聞こえは良いが、ユアは非常にマイペースな女性である。


 王子の婚約者としての仮面を被ることは出来ているが、気心知れた同級生しかいない場では自分を偽る必要などないと考えているのだろう。サンドイッチの美味しさに小さく笑みを作ってから、ユアは王子の方を見た。


「聞いていますので続きをどうぞ。私は、このサンドイッチにかかっているソースの秘密を知るのに一生懸命なのです」


 ユアの言葉に、周囲から笑いが漏れる。


 たしかにサンドイッチのソースは絶品だという声が聞こえ、うちのシェフにも作って欲しいわと修羅場とは関係ない話題で周囲が盛り上がり始めていた。


「流石ですね。この騒ぎを笑い話に変えてしまうだなんて」


 イゼルは、小さく呟く。


 ユアの態度に、場の空気は和んでしまっていた。アティカ王子の叫びさえ、冗談だと思われたのである。あるいは、質の悪い婚約者同士の喧嘩か。


 元より不仲が囁かれた二人の喧嘩など面白くもないとばかりに、アティカ王子とユアは人々の好奇心から外れていく。


 アティカ王子だけは怒りに震えていたが。


 だが、ユアの言動のおかげで周囲はすっかり和んでしまっている。おかげで、アティカ王子一人だけが滑稽に見えてしまっていた。まるで、道化だ。


「アティカ様。負けないでください。あの女は、空気を読めない最低な人なんですから」


 アティカ王子の隣にいたカリアナが、必死になって王子を励ます。怒りで吹き出てきた汗を拭ってやり、アティカ王子の掌をぎゅっと握りしめた。


 未婚の男女は必要以上に肉体を触れ合わせてならないという教えなど、どこ吹く風というところである。あれでは、恋人というよりは婚約者同士のように見えてしまう。


 カナリアとアティカ王子には肉体関係があるという噂だったが、あのような触れ合いが噂の出所といったところだろう。いくらアティカ王子でも学生時代に学園の生徒に手を出すほど愚かではないはずだ。


 カリアナの言葉で、アティカ王子はいくらか平静を取り戻したようであった。赤くなっていた顔色は平時のものに戻っており、呼吸も落ち着いている。


 これは良いことは起こらないだろうな、とイゼルは思った。


「そうだったな。おい、ユア。このカリアナに何をしたのかを覚えていないとは言わせないぞ!」


 びしっとアティカ王子は言い放つが、肝心のユアは首を傾げている。しかも、パンプキンパイを食べながら。それにしても優雅な姿だ、とイゼルは見惚れてしまった。


 物を食べる姿がここまで優美なのは、ユアぐらいであろう。それは彼女が何よりも食を愛しており、食に対して敬意を払っているからだ。そこに真剣さがあるからこそ、ユアは誰よりも優雅にものを食べるのである。


「カリアナ嬢ですか……。私は他学年の生徒との交流は、なかったはずですが。はっ、料理クラブの後輩でしょうか。ならば、交流があったはずですね」


 どこか呑気なユアの言葉に、アティカ王子は「違う!」と叫んだ。


 他学年との交流など普通でも数えるほどしかないので、クラブ活動で一緒でなければ全く関わり合いがなくともおかしくはない話なのだが。


 アティカ王子は、どうにも勢いで話を押し切ろうとしているきらいがあった。それは、不審なほどに。


 そもそもユアは、アティカ王子の婚約者なのだ。婚約者が寵愛している女を虐めることなど——良いか悪いかは置いといて——よくある事ではないか。


 むしろ、婚約者がいながらも他の女にうつつを抜かしたアティカ王子が一番悪いことになる。


「カリアナにやった悪事を覚えてもいないのか!薄情にもほどがあるぞ!!」


 アティカ王子は怒り狂っているが、ユアはどこ吹く風である。暖簾に腕押しな光景は、アティカ王子が憐れになるほどだ。周囲の生徒もいくらか忍び笑っている。


「お前は、カリアナに度重なる嫌がらせをして虐めていたのだろう」


 その割には、具体例は全く出てこない。


 不審を通り越して、この一連の流れは喜劇ではないかと疑ってしまうほどだ。


「そんな人間を国母にすることなどは出来ない。お前との婚約を破棄し、この汚れなき乙女のカリアナと俺は婚約をする!!」


 アティカ王子の表情には、やりきったという感情が浮かんでおり、そんな彼にカリアナは熱い視線を送る。まるで劇の一幕のように御膳立てされた光景に、周囲はざわめいた。


 無理もない、とイゼルは思う。


 王子の婚約は何年も前に決められていた事だったし、そこには政治的な糸が絡む。


 第二王子も第三王子も幼いながらも婚約者を持っているのは、そのような理由があるからだ。彼らも王家のために、ひいては国のために婚約者を選んだのである。


 なにかしらの事情があって婚約破棄が行われる場合があったとしても、そこには王と当主の存在がある。だが、この場には当然ながら彼らはいない。


 婚約者同士の当人たちだけで、しかも社交界デビューもまだな生徒たちしかいない場での発表など普通ならばありえない。生徒たちは、この発表が嘘が本当かも分からずにぽかんとしていた。


 そして、王子の新たな婚約者となったカリアナがどのような生徒であったかを話し始める。ひそひそ話は小さな声であったが、それでもイゼルにはしっかりと聞こえていた。


「相手は男爵家ですか。結婚しても利点はないでしょうに」


 今までカリアナのフルネームは知らなかったイゼルだが、彼女の本名は周囲のひそひそ話が漏れ聞こえたせいで簡単に割れた。本名さえ分かれば、家名が分かる。


 家名さえ分かれば苦労はない。イゼルは爵位持ちの家の噂や事情を全て頭に入れていた。


 カリアナの生家であるアスティス家は、一般的な男爵家だったとイゼルは記憶している。


 悪い点もなければ、良い点もない。貧民への寄付も平均的な額であり、当主の人柄も普通といったところだろうか。特殊な趣味に傾倒しているという話も聞いたことがない。


 一方で、ユアの家は国一番と呼ばれる私兵を有する公爵家だ。どちらと婚姻を結んだほうが特かは、子供でも分かるであろう。


「この婚姻は、公爵家からユア嬢を人質に取るための結婚でもあったはずです。それを反故するなんて、アティカ王子も仕方のない人ですね」


 イゼルは残っていたカクテルを飲み干して、どうするかと考える。


 ここまで大々的に婚約破棄を発表すれば、公爵家の面子を王家が潰したことになる。国内のパワーバランスも大きく崩れることになるだろう。


 それはイゼルのひいては、宰相の父の望むところではない。自分が出来る範囲のことで、なんとか事を納めなければならない。


「仕方がない。泥を被りますか……」


 イゼルは、使用人に空になったグラスを押し付ける。そして、その足はユアとアティカ王子の間に向けられた。


「アティカ王子。どうか、ここまでにしてください」


 イゼルの声は、パーティー会場によく響いた。


 卒業生たちは、新に役者のように現れたイゼルの言葉に興味津々である。


「私の秘めた恋心のために、このような事をしてくださらなくても結構です」


 アティカ王子に向って、イゼルは跪く。しかし、内心で舌を出していた。


「私の道ならない恋のために、悪役などにならないでください」

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