プロローグ的な
第1話 死んだんだけど?!
俺は吉田太郎21♂。
1人暮らしのオタク大学生だ。
容姿は普通......だと信じたい。
だが俺のことなどどうでもいい。
俺には好意を寄せている女性がいる。
サークルの先輩の山田鈴花さんだ。
彼女こそじっくり語るべき存在だろう!
もうなんたって清楚系美人!
もうこれしか勝たん!
黒髪ロング、体格は少し小柄。
オタクにはたまらない!
スタイルは......後でにしよう。
ここはコンビニなので俺の妖刀が魔力を放つのを見られる可能性があり、それは不味い(恥ずい)のだ。
俺の妖刀なんて誰もみない、自意識過剰だって?うるせえ!
見られないとわかっていても恥ずかしいのだ。
取り敢えず昼飯の弁当と夕飯の弁当、明日の朝飯のパンを購入し帰路につく。
「家に帰って夕飯食べたらあの乙女ゲーでもするか......」
あの乙女ゲー、それは昨日発売されたばかりの新作ゲーム
【転生したら乙女ゲーの世界だった件】
という乙女ゲームだ。
一応補足しておくがと断じて俺が男が好きで好き好んでイケメンどもを攻略しようとしているわけではない。
先述した通り俺は鈴花先輩が好きなのだ。
なんたってあの清楚な雰囲気に美人、小柄な体格で(以下略)
じゃあ何故乙女ゲーをプレイするかって?
それはあの乙女ゲーの制作が
【トーエーテクノ】
であるからだ。
トーエーテクノは超有名なゲーム会社で、主に歴史シュミレーションゲームなどを作っていて俺はその大ファンなのだ。
代表作を上げると
三国志シリーズ、信長の野心シリーズ、三国乱舞シリーズ、戦国乱舞シリーズなどだ。
俺はトーエーの戦争ものが好きで全てプレイしている。
ここまで言えば分かるだろう。
【転生したら乙女ゲーの世界だった件】には戦争パートがあるのだ。
だがラノベオタクである俺には分かる!
明らかに【乙女ゲーの学園はモブに困難な学園です】というシリーズ累計300万部を誇る超人気作をモデルにしている。
そう言い切れる。
何故言い切れるのかは割愛しよう。
ちなみにであるがあそこまで男尊女卑がひどいわけではない。
男を攻略するのは嫌だがプレイしなければトーエー戦争ゲーのゲーマーとしてのプライドが傷つく。
とまあこんなわけで俺は【転生したら乙女ゲーの世界だった件】をプレイすることにした。
まあイケメンのイチャイチャなんてしたくないのでさっさと終わらせたい。
そういった理由からイケメン攻略パートは全て攻略動画で視聴済み。
イケメンの攻略は万全だ。
大まかなゲームのストーリー流れも分かっている、というか知るしかなかった。
本当はゲーマーとしてストーリーは知りたくなかったが、イケメン攻略動画を見るならば知るしかなかったのだ。
攻略動画を見るために攻略動画が出るまで待ち、視聴に今日の午前を費やした。
視聴にそんな時間かかんねえだろって?
俺が起きたのは11時、今は12時半くらい。
起きてから1時間半しか経っていない。
その中でも視聴に費やした時間は30分ほど。
はい論破!
俺は誰とディベートをしているんだ......
とまあ心の中で自己紹介したりこれからやるゲームのことを喋っていたのだが......
俺は道路を渡っている途中で気がついた。
「これ現実でやるのとんでもなくキモくね?」
そう、気がついてしまったのだ。
ゲームのことを考えるのは全然普通だとしても、ラノベの主人公でもない俺が心の中で自己紹介するのはキモすぎるし、人にバレたらドン引きされそう。
いや心の中だから人にバレようがないのだけども。
てか「○○のだ」ってなんだよ、お前はラノベ主人公か。
いや違う!
これくらいだったら引かれないよな?
え、引かれないよね?
俺はこの時忘れていた......
ここが道路の真ん中だというこt(バコッ
俺はこんな感じて死んだ。
え?萎えるんだけど
あとがき---------------------------------
この小説を読んでくれてありがとうございます。
面白いと思っていただけたなら嬉しいです!
☆や感想などを頂けると作者のモチベが天元突破するので是非お願いします!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます