男はTSして世界から注目を集めたい!
うゆ
始まり
0話 人生のスタート
女の子になってみたい。
誰だって一回は思ったことがあるだろう。
だが誰しもが思ったことだ、
そんなことはできないと
だが、そんな夢を大学生になっても諦められずにいるものがいる。
この俺のことである!
俺は今年で大学1年生。新入生として新たな春を過ごしている。まだぴちぴちの男子大学生なのだ!
そんな俺は特にこれといった特徴がないのが特徴ってくらいどこにでもいる普通人だ!
趣味だって、いつもTS系のライトノベルを読んでるくらいで他に何もない、それがこの俺だ!
そんな普通オブザ普通の俺は今、何もないところにいる!
ん?何もないところってなんだよって?
それが俺も良くわかんないんすよ。さっき目が覚めたらこんな、
世界を純白の白色でベタ塗りしました❤️
みたいなとこで起きて、俺も驚いてる。
そして、ちょっとだけ勘づいてもいる。
『あっ、俺死んだんだな』
だってここ明らか天国っぽいし。
さらに、ここにはそれらしいのがいるからな!
そうなんか神々しいお爺さんがいるのだ!!
なんでだよ!
なんで美少女女神じゃないんだよ!!
だってこういう展開なら普通は女神が来てーー
◆◇◆
5分後
「落ち着いたかの?」
俺が不満を垂れ流しているのが落ち着くまでこのお爺さんはまっていてくれたようだ。
「あっ、はい。だいぶ落ち着きました」
「そうか、それはよかった」
「…あの、ここって天国ですか?」
「うむ。ここは天国でお主は死んでしまったのじゃ」
「そっか」
「ふむ?案外自分が死んだことには驚かないんじゃな」
「まぁはい、過ぎてしまったことは後悔しても意味ないですから」
「ふーむ、達観しておるのー」
「そんなことよりも、自分はこれからどうなるのでしょうか?」
「うむ、お主には2つの道がある。1つ目はこのまま輪廻の輪をくぐり、記憶をなくして新たな人生を歩むことじゃ」
「ほう、もう1つは?」
「もう1つは、お主の記憶は引き継いだまま新たな人生を歩むことじゃ」
「なるほど。質問があります!」
「お、なんじゃ?」
「この選択って俺以外も受けていますでしょうか?」
「いや、お主以外は受けておらん。お主は特別じゃ」
「なんで俺は特別なんですか?」
その質問をすると、お爺さんは少し気まずそうにしながら話し出す。
「実はな、お主が死んでしまったのは儂のせいなんじゃ。儂は主に輪廻に関係しておる神様なんじゃが、死んだ人間を天国に連れて行く役割もあるのじゃ。そんなある日、いつにも増して天国行きの人間が多い日があってな、とても疲れておったんじゃ。そん時にな、少しミスをしてしまって、間違って生きている人間を天国へ連れてきてしまったんじゃ。生きている人間が天国へ行こうもんなら、その人間はたちまち死んでしまう。その生きている人間がお主じゃったのじゃ。そのことを申し訳ないと思い、お主には第2の人生を提示したということじゃ。理解できたかの?」
「…なんとなく理解しました」
つまり、このお爺さんが俺を天国に間違って連れてきたから特別な処置にしたということか。
「理解できたのなら、選ぶが良い。記憶をなくして転生するか、記憶を持ったまま転生するか」
ふっ、こんなの1つしかない。
「記憶を持ったまま転生してください!」
「うむ、わかったのじゃ。して、なにか転生するとしたらどんな風が良いかな?」
「どんな風?」
「例えば、人間が言っておる異世界に行くとか。人間以外の種族で転生してみたいとか、そう言った要望は特別に聞き入れよう」
「…その要望ってのはどんなことでもいいんですか?」
「うむ、どんな要望でも叶えてやろう」
「…………」
どんなことでも?それはつまり、俺の夢も叶えられるということか?なら、
「なら、俺をとびっきりの美少女に転生されることはできますか?」
「うむ、それなら容易いぞ」
「…………よっ」
「ん?」
「よっしゃー!!!!!!!」
全身が震え上がっている!
俺は今この瞬間のために生きてきたのだ!
◆◇◆
さらに10分後
「落ち着いたかの?」
「…はい、落ち着きました」
「なら良い。して他の要望はあるかの?」
「他の要望……あの、転生先は現代日本でもいいですか?」
「うむ、よいぞ」
「なら、その現代日本に魔法などが当たり前の世界にはできますでしょうか?」
「それぐらいなら可能じゃ」
「あと、0歳からではなくて、15歳から転生することは出来るでしょうか?」
「ふむ、できはするがそれでは私生活に問題が起きてしまう。なので、15歳までの記憶とお主をサポートするものを一緒につけておこう。これでどうじゃ?」
「はい、それでかまいません。何から何までありがとうございます」
「よいよい。これも儂がミスをしてしまったのが悪いんじゃ。他にはないか?」
「…はい。大丈夫です」
「うむ、了解じゃ。では向こうでは達者でな。何かあればサポートするものに聞けば良い」
「はい、ありがとうございました!」
そうして、俺の意識は消えていった。
次に目を覚ましたら、廃墟のような家の中いた。
◇◆◇
神様
この世界に神様は山ほどいる。
そして神一人一人別々の役割がある。
ある神は転生を司り。
ある神は天気を司り。
ある神は大地を司り。
ある神は人間を司り。
様々な神が存在している。
同じ神は一人としていない。
だからなのか、仕事を手伝ってくれる存在がいない。全てワンオペなのである。
なので神様がミスしたのは仕方ないことである。そう!仕方ないのである!
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