第25話 書くことについて②
結婚してすぐ妊娠し、あまりに酷い
それでも出産後は、育児日記だけは書いていました。これが、後になって、保育園や養護学校、施設に入る時の資料として役立ちました。
元夫に受けた経済的DV、精神的DV。日記には辛いことばかり書いていた覚えがあります。なぐり書き。叫び。憎しみ。狂気……。精神状態がボロボロだったので、内容は覚えてないです。捨てましたし。
私は精神を病み、長い間、書くことができなくなっていました。
もう、この辺のことは、ご存知の方は「またか」でしょう。興味のある方は、
『ゆっちゃんのお話』
https://kakuyomu.jp/works/16816927862683528697
を、お読み頂ければ、私の当時のリアルな日常がおわかり頂けると思います。
ですので、詳細は省きます。
ボロボロになって、実家に逃げ帰り、暫く静養してから、父にPCを買ってもらいました。
インターネットデビューを果たし、メル友ができ、その人に
「日記やいろんなこと書きたいなら、簡単なホームページが作れるサイトがあるよ。やってみれば?」
と言われ、やってみることに。
ここも、カクヨムと同じで、仲の良い友達ができたりするSNSでした。
私の文章は新鮮だったようで、凄い文章を書くグループのTOPの人から、仲間に入りませんか? と打診を受けました。でも、私は、お断りしました。そんなところでまで深い友達関係を作る気にはなれなくて。
でも、特に親しくなった友達がいました。一人は障害児をもつお母さんで、この人の文章も凄かった。生き様にも感銘を受けました。もう一人は、小学校の先生でした。いつも私が学校や先生、教育についてのことを書く時、本当に真剣に考えて下さって。尊敬できる人でした。
ある日、その二人と、リアルタイムで話そう、ということになり、チャットサイトに登録したのが始まり。
その人達とも話しながら、私は他の人とも話がしたくて、自分の住んでいる地域の人たちのグループの中に入っていったのです。
同時に、当時のホームページでは手狭になり、人間関係が鬱陶しくなったのもあり、自分で本格的にホームページを作りました。
その中で、日記も書きましたが、写真や詩、エッセイ、短歌なども載せて。
そう言えば、この頃は、詩がメインで、小説は殆ど書いてなかった覚えがありますね。
詩を、書きたいだけ書きました。
その中で、チャット友達が、
「これ、曲になりそうなんだけど、詞にしてみない?」
という提案が。
こうして、私は、高校生の頃以降、殆どやってなかった「作詞」を、再開することになったのです。
そのあたりのことは、「作詞について」のところに書きましたので省略します。
そこで出会った人と3年間つきあって、結婚しました。
今の夫です。
彼はとても優しくて、私のことも理解してくれていて、娘たちも本当の父親だと思えるくらいに仲が良いんです。
けれど、結婚後、急に環境が変わったことが原因で、私は双極性障害になりました。その躁病相が極端に強くなり、流産を経て、今度は酷い鬱病相に陥ります。義父やその兄弟姉妹からのモラハラ。病気のせいで働けないことに対する強い自責の念。そんなものが、再び私を壊していきました。
入退院を繰り返すうち、全身に謎の痛みが出始めて。それはどんどん進行し、ペインクリニックに辿り着いた時には、もう普通の痛み止めでは効かなくなっていました。
「
(興味のある方は、下の『線維筋痛症と私』をお読みください)
https://kakuyomu.jp/works/16816927860450424354
進行する病気ではないと言われているのですが、間違いなく進行しているんですね。
そんな時でした。
「自叙伝を書いたらどうですか?」
と、カウンセリングの先生に言われました。
その時は、そんなことしてどうなるの? と思い、やりませんでした。
しかし、全ての病状が悪化し、もうダメなのではないかと、実家に帰り、そこのペインクリニックの先生に言われた言葉で、私の気持ちは変わりました。
痛みは一生治らないけれど、痛みに囚われない生き方はできると思う。自分の本当に好きなことをやってごらん。
そんな言葉でした。
書きたい。
書こう!
最悪の状態で精神科に入院し、そこでずっとノートに、自分の人生ベースの小説を書いていきました。主人公を男性にしたばかりに、辛さが伝わらなかったところもあったのですが、とにかくとにかく書きました。
身体が動くうちに、自分が壊れる前に、とにかく書き終えたかった。13万字を超える文章が書き上がりました。
もう思い残すことはない気がして、正直、自死を考えたりもしたのです。でも、先生にそんな精神状態を見抜かれ、電気治療といって、脳に微弱な電気を流し、人工的にてんかん発作を起こすという治療を8回ほど施されました。
これが私にはとても良い効果がありました。驚くほど元気になり、9ヶ月ぶりに北海道の家に帰ることができたのです。
私は、実家にいる間に書いた文章を、何処かに何かの形で公表しようと思いました。
そこで辿り着いたのがカクヨムでした。
私は、カクヨムには、その『BOKU』という作品だけを置いておくつもりだったのです。
でも、書き始めたら、楽しくてやめられなくなってしまいました。
どんどん、次から次へと書いていきます。
書きたかったんだなあ。
そう思いました。
そんなに凄い文章が書けるわけでもないのですが、それでも、皆様との交流が楽しく。応援していただけるのが嬉しく、凄いなあと思う作品に出逢ったときは、本当に嬉しく。
私は書くのが好きなんです。
どうしようもなく。
コンテストにも時々応募して、依然、箸にも棒にもかかっておりませんが(苦笑)、それでも、それに向けて書いている自分は、過去の自分ではありません。勿論、あれだけのことを乗り越えなければここに辿り着かなかったわけですから、過去は無駄ではなかったのでしょうけれど。
書きたいと思います。
書ける間は、ずっと。
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