『地球ばくだん』

やましん(テンパー)

『地球ばくだん』

 

 『これは、まるで科学的ではない、フィクションです。』



     😱😱😱

 


 地球政府宇宙巡洋艦『かつをのたたき』は、日常警戒運航を行っていた。今日は、主に南極周辺を巡航していたのだ。


 

マグロ艦長


 『まあ、平和だな。』



シポク副長


 『魅惑的でしな。』


 

 ここ、30年、地球諸国は大きな争いをしていなかったが、その前の第3時世界大戦(地球時間午前3時に始まった。)の破壊の影は、いまだに地球を苦しめていたのである。


 重力爆弾は、南極大陸にも大きな打撃を与えていた。さらに、温暖化が重なり、あちこちが崩壊してきていたのだ。


シポク副長


 『艦長、あれ。あそこ、大規模な崩壊が始まります。』



マグロ艦長


 『む。あれは、でかいぞお。警報を出せ。大津波が襲うぞ。』


 

シポク副長

 

 『了解。』



 そうこうしているうちに、南極大陸のロス棚氷で、かつて例のない大崩壊が始まった。


 巨大な亀裂が、あっちゅうまに、南極点まで走ったのである❗(フィクションです。フィクション✨)


 そうして、極点の地層が、はるかな底まで陥没した。(フィクションです。フィクション。)


 

シポク副長


 『あれあれ。なんだあ。あれはあ!』


 

マグロ艦長


 『あり得ない。』



シポク副長


 『しかし、起こってるんですよ、艦長。これは、惑星力学をも無視しています。』



 南極の底から、長いロープのようなものが延び上がったのだ。


 それは、植物のつるのように、天空高く舞い上がってゆく。


 まさに、ジャックの豆の木のようにだ。


 しかも、そいつは、大気圏を突き破り、ついに、宇宙空間にまで達したのである。


 

シポク副長


 『まさしく、奇跡と言うべきですな。イグドラジルの木、というべきような。』



マグロ艦長


 『しかし、あれは、樹木だろ、これは、つる、だな。ひも、だ。』



シポク副長


 『まさに、ひも、ですな。』



マグロ艦長


 『地球にとって、問題は?』



シポク副長   


 『さあて。ひも自体は、どうなんでしょう。よく、調査しなければ。何で出来ているのか、中身はなにか。植物か人工物か。目的はなにか。さまざまあります。』



マグロ艦長 

 

 『よし、上陸隊を組織したまえ。私がゆく。君は、留守番だ。』



シポク副長


 『まいど。』



 艦長は、上陸挺『ぱんだ2号』に乗り、上陸隊を6人従えて、津波が渦巻く地球の上の、その物体の上に降りていったのである。


 

マグロ艦長


 『まさしく、毛だらけだな。』



マッコウ医師


 『これは、無機物だ。燃えやすいぞ。生き物ではない。』



マグロ艦長 


 『ひもか?』



マッコウ医師


 『ひもだな。』



 そのころ、巡洋艦のシポク副長は、奇妙なものを捉えていた。


 月方向から、小さくはない、漁船みたいな宇宙船が近寄ってくるが、そいつには屋根がない。


 何者かが乗っていて、手には、大きな松明みたいな棒を握っていた。



シポク副長は、叫んだ。


『艦長、すぐに、待避してください。』



 しかし、間に合わなかったのである。


 そいつは、点火し、なぜだか、ひもの内部は『燃えて』、そうして、地球は、爆発した。


 地球は、陰謀の塊だったので、ある。



     〰️💣️💥



     🙇🙇🙇

 


 

 




 

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『地球ばくだん』 やましん(テンパー) @yamashin-2

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