オリジナル詩集
Sorya《そーや》
【其処にはない】
僕にはなにもない。
どこかでひとり、何かをしているだけ。
誰かに認められるようなことをしているわけでもない。
されど其処で僕は何かをする。
僕は僕にはないものが多すぎる。
だけどそれを受け入れようとはしない。
馬鹿げてるのは
でも、そうしないと僕が僕であると証明できるものが失くなる。
“何もない”のが僕なのだから。
僕と言う存在は言わば“有っても無くても世界は廻る”と言うような存在。
何度も“死”を考えた。何かをミスするたびに。
それでも僕を繋ぎ止めるものがあった。
僕からしてみれば“何で繋ぎ止めるのか?こんな只々ミスも多い、何かを偽る、何かを誤魔化す。そんな存在がいても邪魔なだけじゃないのか?”と。
でも繋ぎ止めるものはいつも言う。“逃げるな”と。
じゃあ“死”は逃げなのかって思う。
考え方が歪み荒んで、何をしようにも中途半端。そんな状態でまともな事ができるのか。
僕はできないと思う。
けどそれでも繋ぎ止めるものは言う。
“逃げるな”と。
だから僕は“逃げ”はしない。只々愚者のように道化のように何かを演じ、覆い隠していく。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます