ifのカケラ
ナノカゴニ
視点と起点
私の中の真実が一つでもこの世界はifで溢れてる。
私という存在を私は確認することができない。
風花という自らの名前も生まれた場所も、もう既に物語は始まっていた…。
私は今年で32歳になる俗に言うおばさんだ。
恋愛も友情も秀でた才能もやりたい事すら何一つ私にはわからない。
興味が無かったと言えばカッコ付けになる。
だがしかし本気で考えたくなかったのかもしれない。
現状を変えたければ行動するしかない。
もしも救いがあるのならばまだ人生を諦めるには早すぎる。
ここからが私の本気の悪あがきになるのだろうか。
今まで義務教育すらままならなかった私に何ができるだろう。
そんな些細なことはさて置き。良くも悪くも、弱者の立場から好転することだけを考えよう。
好きなことを極めるだけではもうどうにも時代遅れだ。
「○○さんって〇〇じゃね?」
キモイ、ブス、デブ、馬鹿、死ね。
「もしかして○○って呪われてる?」
言葉は時に人を傷つける。
「普通って何?」
他人の思い込みなんてそうそう変えられない。
それは間違ってるなんて言うのは、きっととんでもない馬鹿か優しい人間だけだ。
大抵の人間はそれが何なのか尋ねることもできない。
それが私の思う普通だ。
「どうして風花は此処にいるの?」
どうして、どうして、どうして…?
「そんなこと考えてどうすんの?」
だって、だって、だって…。
「だってキミが此処にいるから。」
いつかそれに気づいてくれるって信じてるから…。
それが何なのか知りたかったんだ…。
キミじゃなきゃ意味がないってずっと思ってた。
私みたいな不器用な人間は、ひとりで生きる方が似合ってる。
子供の頃なんてよく覚えてない。
話のネタにするのも本当は嫌いだ。でも、自分を変える為なら止むを得ない。
誰かの真似をするのも、理想の自分を作るのも、
もううんざりだ。
やりたい事とやるべき事が違っただけで絶望するにはまだ早すぎる。何遍でも言おう。
私はまだ諦めない。
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