どないしょう!

明鏡止水

第1話

あるところに一人の三十過ぎたいい大人いたそうな。

だいたい三十三歳くらいの年じゃった。


どないしょう!


ソイツは悩んでいた。


カードキャプターさくらの受注販売を八万円くらい頼んだらしい記憶があるが、あとから二つあってもいらないかも……と反省し、しかし届いたら堪能して暗所でしっかり保存しよう。……しまう場所ないけど……、とというオタクであった。


どうやら。

カードキャプターさくら、いうんはオタクにとっては「人生ブレイカー」と呼ばれる、人生がやられるくらいの破壊力を持つコンテンツらしい。

そんなことも知らずにソイツはまんまとスカイツリーの展示会やグッズの展開にときめいてしまった。幼いころ憧れたのだ。すべてが好き。


まさに、人生ブレイカー……。


欲しくなくてもさくらちゃんなら、とガチャガチャを六千円くらい回してしまう。そんなことをこの間もやってしまった。


そして、ソイツがハマり出してヤバいものの中にフリマアプリがあった。

ソイツは買取業界でアルバイトしていたくせに古本とか図書館の本とか中古の服が苦手だった。

それなのに、ネットを介して未使用品を買うと抵抗が少なかった。

もう発売していない画集やおまけの特典カード、帯付きの本をネットで漁り、躊躇なく買うようになった。

ときどきトラブルは有るものの、世の中速攻で金払いの良いお取引相手には相手も対応が素早い。

毎日のように届く、封筒、小包。


もういい加減にして!!


とソイツの母は将来を案じ、また嫌気が差していたことだろう。

一方、父の方は金がない時。

ソイツからちょいちょいお金を借りて次の日には律儀に返してくれる、あるいはソイツの車のオイル交換、洗車、車検、全てを担ってくれるので、協力関係ができていた。ソイツの父は車やバイクやトラック、そういったものが好きでよく面倒をみてくれるのだ。

歯止めをかける母も、見守りの父もありがたいものである。


しかし、ネットで買い物をし過ぎたのだ。

五ヶ月に渡り、ソイツのクレジットカードの請求金額は十万を超えていた。


もう、これ以上は無駄遣いできない、でも、六月にはいぬぼく展が。

七月にはCLAMP展があり、人生の楽しみである。


また、新しく始めた仕事へのモチベーションでもあった。


休まずに、仕事を覚えて、稼ぐ!

はたらく! 持病があっても続けられるといい!

しかし、請求額は無視できない。


いったい、何にそんなに使ったか、というと。


今回、とあるアクセサリーとアニメのコラボ商品に十二万円使ってしまう。

いちいち金額がでかい! よく考えろ! あとコレクションしたいだけでつけないだろう?!


その通りだ。ただ欲しいデザインとキャラクターの物を五品程選んだ結果。


結果。


ソイツは近々。


約二十万円位の請求を受けるであろう。


……新しい家電が一個買えそうである。

というかもっと買える。

社会人応援のニトリとかなら一揃いだろう。

むしろ十万余るだろう、……多分。


ソイツの場合まずケータイ料金を、どうせ近々機種変更するだろうし……、多分、と見直しておらず、それだけで一万円くらいする。


そこからまず、いけない……。


だからといって、じゃあすぐにでもケータイ会社でお安いUQとかワイモバイルとかなんかそんなも行きそうにない。


というより、溺れてしまったのだろう。


けして、自分には金がある、とは思っていない。

むしろ今すっからかんだ。

四月のお給料も返済に充てた。

カード限度額が月が変わったことで増えたのにホッとはするが。


もう買っている場合ではない。


楽しみにしていた新刊の漫画や本まで積んできて、届いたものにも感動が薄くなってきている。


ソイツは、徐々に熱が冷めつつある。

冷静さや、お金の残金を気にしてきている。


よかった。


欲しいものは欲しいだろうが、それが正気なのだろう。あるいは大人の落ち着きか。


次の返済を乗り越えれば、コイツは落ち着く、はず。


あとは決まったイベントに乗り物恐怖症にならずに行ければ御の字である。


足るを知る。


まさにこの一言。


果たしてコヤツの今後はどうなるのか。


皆よ。


予想してみてくれ。


そして、願わくば三十代の頃、自分の貯金はこれくらいだった。


とか教えて欲しい。


あるいはお子さんの学費や生活費で貯金もままならぬ、または節制して慎ましく生きている方はコイツをはっ倒して欲しい。


……はっ倒したところで注文した物のキャンセルは出来るものとそうでないものとがあり、反省、行動によって表すのが難しい。

不可能なものもある。


自己責任。


よく肝に銘じている。


ただ、今になって。


壁にマッキーで死ねとか金とか、母の言葉で追い詰められて書いてしまったのはいけなかったなとか。


メルカリで届いたものが女性っぽいアイコンや名前だからてっきり女の子かな、と思ったらバリバリ男性の名前だった時は買って大丈夫だったのかな、とか。

別に変な漫画とかフィギュアじゃないけど注意すべきだな反省。


とにかくコヤツは、節約しよ!


と決意したんじゃがの。


まあ、あれだ。

食品にスーパーで六千円とか、ナプキンや織物シートとかの恥ずかしくてデリケートなものの買い置きに三千円とか。


一瞬で生きてると一万円なくなる。


母に十万円渡したのが良かったのか悪かったのかちょっとだけ考える。荷物がたくさん届くことに対しての猜疑心を和らげるため、現金で文字通りの口封じみたいなことをして、何も言わせない、漏らさない、口出しさせないみたいなちょっと最低な手を取ったのだが。


こんなに金欠になるとは!


五月も六月も頑張って働くきます。


とコイツは言っている。


というか念じている。


以上。


ジャンルは現代ドラマだが、なんのドラマ性も感じさせない。


要するに現金のやり取りや計算に弱くて金欠になった、欲望に生きたオタクの話である。


……もっとすごくて、むしろ借金がある方のお話とかも拝聴できたらよりお灸になるから頼む、とコイツは申しておる。



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どないしょう! 明鏡止水 @miuraharuma30

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