第13話 ロリ警官

「ねえ、拓真さん。」

「なんだよ〜こっちは、ゲームで忙しんだけど?」

「ほら、見て拓真さん。私たちの配信した動画の視聴回数。」

「一十百千万十万!!10万回再生!?ライブで配信してた時は、視聴人数が1人だったのにどうして?」

「ふっふふ〜実は、掲示板で私たちのことが書かれていたのよ。それで、SNSとかにも拡散されて私たちの登録者数も一万人突破したのよ〜」


 動画のコメント欄には『スッキリした』『ありがとう』というコメントが多くあっった。


 何に感謝しているのか、動画を見ているとやたら後半の一部分が再生されている。何だろうと、その部分の動画を見てみるとエッジという男を殴る瞬間だった。


「おい、配信きれてないじゃないか。」

「おかしいわね〜切ったハズなんだけどな〜ヒュ〜ヒュヒュ〜」


 こいつ〜確信犯だな。


 多分だが、ムカついたからボコボコにされるところを動画で撮ろうと思ったんだな。


「おい、どうしてくれるんだ。」

「はい?」

「もし、これで暴力行為だとか言われて警察の厄介になったらどうするんだよ!!」

「だ、だって。あいつムカついたんだもん!!」

「だからって、もし警察が来たら....」


 そんな、言い合っているとインターホンの音がした。


「すいませ〜ん。警察のものですが〜」


 そう、聞こえた。

 どうやら、女性の警官のようだ。


 「た、拓真さん!!」

「だ、黙ってろ。居留守だ。居留守を使うんだ。」

「居留守を使っているのはわかっていますよ。」

「ど、どうするの。居留守とかバレているんですけど!?」


リリスと、小声で会話していた。

 

 こうなったら、逃げ出すか....っとも考えたのだが、無理そうなので扉を開けることにした。


「は....い」


 扉を開けたが、人の姿が見えなかった。


 視線をしたにすると、子供のような子が立っていた。 


「どうも、ダンジョン課の藤井エリスです。少し、お話を伺ってもよろしいでしょうか?」


 俺は、子供のイタズラだと思った。


「はいはい、子供はイタズラしたらダメだよ〜」

「ち、違います!!」

「そっか〜お家はどこだい?お兄さんが送っていくよ〜」

「これを見てください。23歳です。立派なレディーなんですけど!?」


 てっきり、大人ぶりたい子供が警察ごっこをしているのかと思った。証明書を見せられたが、いまだに信じられない。


「あれ、拓真さん。その子供どうしたの?まさか誘拐?」

「ち、違うわ。この人は、こう見えても大人らしい。」

「うそだ〜」

「本当です!!これ、証明写真!!」


 ロリの下をひと段落つけ、本題に入った。


「これについて、教えて欲しいんですけど。」


 バックの中からパソコンを取り出し、動画を見せてきた。


「この、テレポートしたのはあなた方ですね。」

「い、いや〜どうかな〜」

「そうよ。」


 リリスが、バカ正直に答えてしまった。


 もしかしたら、誤魔化すことが出来たのにこのバカが。


「おい、バカ。ここは、知らないふりをしとけよ。なんか、お姉さんがあのことではなくテレポートのことを聞いているんだから。」

「いいじゃない、減るもんじゃないんだから。」

「いいか、テレポートはこれのせいで起きたんだ。もし、テレポートについて知られたら面倒なことになるだろ!!」

「あの、聞こえてますが?あなた達は、何か知っているようね。少し、お話いいですか?」

「あ、はい。」


 話を聞かれるだけならっと、家に入れた。

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