夜道不注意サービスちゃん!

イズラ

#■「不明瞭な人生のその結末」

 その朝も、サービス・ダウン・セルフィスは森で魔物りをしていた。

 返り血を浴びながら、木々の中で、ひたすら魔物をる。

 棒切れをブンブンと振り回しながら突撃する彼女の姿は――

「――あんた、もしかして脳筋?」

 森の中にいる”脳筋”だ。

 サービスという少女はすでに、棒切れを投げていた。背後にいる誰かに向けて。

「――ノールックって。怖すぎ」

 かわされたようだ。今度は右手をポケットに入れる。

「――まだ何か持ってるの?」

 右手はフェイント。

 左手に隠し持っていたナイフを、より素早く、背後に投げる。

 「ザクッ」と何かに刺さる音。

 無言のまま、ようやく後ろを振り返るサービス。

 ――しかし、後ろには”誰もいない”。

「――遅いんだね。君自体は」

 サービスの首には、すでに”刺さっていた”。

 首を貫通したナイフの先を見ると、彼女はゆっくりと口を開ける。

「……クカァッ……」

 痛い。苦しい。息も声もほとんど吐けない。

 そんな中でも、最期に一言だけは喋りたい。

 腹を破裂させるような力で、精一杯その言葉を振り絞る。

「……、シぎひ、シぎひぃ……!」

 そう、そうだ。そうだった。

 思い出した、本当の”気持ち”。

 私は――――

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