ヒンズースクワットは男子の通過儀礼
シンカー・ワン
第0話 序章
二〇一九年三月、とある覆面レスラーが来年初頭の大会で、現役から引退することを発表した。
そのレスラーが覆面を被る以前、素顔で活躍していたころから好きで見ていたから、感慨に浸り長らく見ていなかったプロレス番組を見返すようになった。
ぶっちゃけ、
新日本プロレスに全日本、NOAHとかのメジャーと呼ばれてた団体の現戦力がどんなものかを知りました。
もう駄目だわ。どう贔屓目に見ても、新日一強だわ。
所属選手数もなんだけど、明らかに質が違い過ぎる。
母体組織の財力の差と言ってしまえば身もふたもないんだけど、新日は上から下まで粒がそろっている。
なによりも、プロレスの試合ができる選手がたくさんいる。
他団体はトップ層にしか、プロレスができる選手がいないのよね。
プロレスロジックって、思ってるよりも大変で、難しい。
世間が思っているような結果の決まっている試合でも、スタートからフィニッシュまでの流れをきちんと筋道立て、尚且つ客に魅せる戦いをするのは、そらもうめっちゃ難しい。
新人同士のぎこちない試合でも、中堅層のコミックなプロレスでも、トップのガチガチな試合でも、全部。
他団体はこれが出来ない選手がざらで、あまりにもプロレスがわかっていない。
レスラーではないものが何をって言われるだろうけど、エンタメは見ればわかるわい。
二十数年ほど前に、アメリカンプロレスにどっぷりハマって、プロレスの見方がわかった。
ショービジネスというものの奥深さがわかった。
一度あの沼に沈んでごらん。プロレス見る目が養われるから。
いわゆる出来レースでも、その中身とそこから繋がっていく今後の流れまでを考えられたら、プロレスがもっと面白くなる。
続く。
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