過去のイベント


 一つ、過去にルール度外視して楽しかった催しがあった。それに関して書きたくなった。季節としても今時分の頃の、思い出というより財産。それだけ書いて終わろう。


『何かを企画するなら主催の立場や意図、ゴールを明確にすべきっすよねー』

 ↑

 これ、本日いきなり始まった4連エッセイ乱れ打ちとなる内容の最初で「常識」と言いながら書いた言葉。

 ガン無視した「ルール」は、これ全部。いや、それ以上。

 破るのは好ましくないけど、この時はそういう気分だったから(理由あったから)致し方なし。


(備考)

あらかた打ってからここに戻ってきました。4000文字超えてました。普段の4倍長いバカ長い。

というか字数はさておき、歳くった奴が「過去にこういうことあってー」まではギリ許されるとしても「こんな大きな出来事に関わってさぁ!」とかの話って痛々しかったり寒い属性もある話題なんですよね。分かるってばよ。

だから、かなり色々と存在しつつ全般的にNGにしていました。(リアルが関わる内容は個人特定に繋がる諸々もあるし、の理由もある)


でも、思い出が蘇って楽しくなってきて止まらんくなってしもた。あと、当時の仲間達の何人かにトモフジテツというアカウントを伝えたり懐かしい楽しさを分かち合うのもありかなと思う。いや、なしか。検討しよう。そんなわけで投稿することにします。

これ系は最初で最後にしよう。

(以下、本文)


 常識的に考えたら「主催」は色々とはっきりしとくべきっすよねー! と豪語して、実践してた。何度も何度も。にも関わらず一度だけ「主催を秘匿」とか言うイカれたイベントを催した。あれは楽しかった。

 背景や事情に意図、感情といった部分はバッサリ省くとして『万一問題が発生した際には土下座するし晒して叩き上げてくれて構わんけど、楽しく成立した場合は終わってからも隠し通して欲しいっす』とかいう死ぬほど面倒くせえ主催者の言葉に数人のスタッフが集まってくれて……というより調整や連絡を重ねて集まってもらって、やがて数十人に増えて、当日には三桁……いや盛らなくてもギリ四桁なるのかな、とにかく大勢の一般参加者が楽しんでくれた。


 主催者の名前を秘匿する理由は真剣な部分や真摯な願いもあれば、些か性格が悪かったり捻くれた部分も否めないながら、拗れた厨二病の側面も大きく関係している。


『デカいことして、主催者は結局誰!? みたいの、イケてるくね? かっけえ!』


 なんか、そんな厨二病全開の成人だったから仕方ない。エッセイのATOK章で厨二病のキツさを割と書いたから、トモフジテツというアカウントではもう我慢する必要もない。スカした鬱陶しい厨二病ムーブをキメるの、気持ちいいなァ!? 当時の仲間達には恥ずかしさや申し訳なさから、この部分は最後まで黙っていた気がする。時を越えて厨二病を我慢せずに書いた。ここでは世界の片隅すみっこ暮らしのトモフジテツだからOK! 厨二病の痛々しさや寒さ抑えなくていいし世間体もクソもねえの最高か〜!?


 さて、当該イベントについての話。開始の確か数日前まで存在そのものを伏せられて秘密裏にリハーサルや準備が着々と進行した催しの「専用ハッシュタグ」を流行らせた。

 流行らせたというか、こればかりはスタッフに告知の時間帯やタイミングを揃えてもらったりみんなで相談を繰り返して「流行らせてもらった」が正しい。なおかつ、当日や後日談を語る時も同じハッシュタグを添えてくれると嬉しいなと思っていた。


「#○○○○祭」


 これを書きながら実際に、当時はTwitter今はXと呼ばれるプラットフォームで検索をかけてみる。出ること出ること、関連する投稿……

 スクロールすると50いいね越えがちらほらある。さすがに三桁はない。それでも、しがない一介のユーザーが思いついた小さなゲーム内にある狭い界隈の非公式ユーザーイベントとして考えれば御の字ではなかろうか。

 というか数字はさして重要ではなく、大きなトラブルなく多くの人が楽しんでくれたのが今もなお、嬉しい。イベントのマップやフライヤー(チラシ)に関する画像を作ってくれた人達も、誰も給料支払う訳でもないのに、よくぞあそこまで頑張ってくれたなと思う。改めて眺めても(粗さは否めないものの)かかった作業時間を考えると、とんでもねえ素晴らしさのクオリティだな、と感じる。発案も動き出しも何もかんも遅え癖に主催のアホが決行日は固執して譲らず過密スケジュールだったのに。


 粗さは否めないものの、というのは僕が悪い。思いつくのが遅かったから。

 とんでもねえハイクオリティなのは僕の功績ではない。作業の八割はスタッフだから。


 画像にしても、ハッシュタグ検索かけるだけで出てくる投稿の数々も〝財産〟でしかない。ちょっとこれ、書きながら改めて誰かに見てもらって「へえ、和やかでええやん」と感じて欲しくなっちゃったから、これ読んでて「見てやんよ」という奇特な方がおられましたら、そっとDM下さい。手作り感はありながらもゲーム運営の公式イベントめいた風格を漂わせる画像も、ほんと、創作界隈の仲間にも見て欲しい。過言でも自画自賛でもないし、書いた通り僕が「自画」とは言えない。案を出して途中と最後にちょろっと関わっただけ。主催はカスだけどスタッフは一人残らず全員が聖人だった。


 創作界隈の! 人が! DMくれましたらばァ!

 多くは語らずハッシュタグの「#○○○○祭」の伏せ字なし版だけ送りますゥ!



 楽しかったし、スタッフ全員が口固くて僕の意思を汲んでくれたの素晴らしい。


「#○○○○祭 △△△」で検索しても何の情報も出てこない。なお△△△は当時使っていたトモフジテツの別名義。

 イベントはその仕様や特性から、軸となる9人のスタッフが存在していて。最初に声をかけて回ったのもその9人。「#○○○○祭 主催」と検索をかけると、大体はその9人の名前に関する内容の投稿が出てくる。みんなその9人が生んだ企画だと誤認したっぽい。


「誰が言いだしたか、なんかフワッと生まれた企画だよ」「特に上も下もないし、9人がみんな平等に色々と頑張ってるよ」とかいう設定を通してもらった。当日も、彼ら彼女ら本人も最大限に楽しみつつ、管理や窓口という形で頑張ってもらった。


 本番となるたった一日、最も責任をもって「がんばる」ことが要求される主催は何をしていたかと言うと、その辺をぷらぷらと歩き回っていた。


「多分さ、今まで、うん、僕も頑張ったと思うんすよね、思うんすよ、ね! だから、一般参加者のふりして最初から最後まで適当にフラッと満喫しちゃいたいんすよ! 何かあったらすぐ駆けつけっからァ!」


 最低なカスムーブだなと今はちょっと思う。駆け付けなきゃならない「何か」は幸い一度も発生しなかった。あるいは9人の誰かが水際で食い止めたり握り潰してくれた可能性も考えられるけれど、それならそれでズバっと申告する間柄だ。だから多分、ない。


「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛、叫びてえなこれ!」


 当時の仲間達には口が裂けても言えないけれど、いやトモフジテツのアカウントと繋がる人で当時の仲間数人おるな。なんなら一人はトモフジテツ作品をフルに読むヘビー読者だ書くのやめるか、いや、いいかもう時効だ。


 当時の仲間達には失礼な話だし、ダサいから終ぞ打ち明けることはなかったけれど、一人で彷徨いながら気紛れに参加者と言葉を交わしながら僕は内心ウッキウキだった。


「これ! 思いついたの! 僕なんすよ!」


 何度そう叫びたくなったか分からない。事前の拘りだとか理念や感情や背景なんかが一瞬どっかに吹き飛んだ。が、叫ばない。しかし、やっぱりまた叫びたくなる。そんなしょうもないことを100万回は悩んだ末に、黙秘を貫いた。厨二心が最後には勝った。


 後始末やメンバー限定の打ち上げも含めて、珍しく満点上振れ全開だったと思う。


 仕事も趣味も最高得点は案外、出にくい。でもあのイベントは完璧だったのではなかろうか。参加者もスタッフも、僕自身も満足感が高かったのが見て取れて多幸感を覚える。


「さすがにリテイクすね」


 数日後にカスい主催はスタッフに言い放つ。


 件の「9人の初期スタッフ」のうち一人が……さながら映画のエンディングのように、携わったメンバー全員のゲーム内ユーザーネームや担当の部門をまとめる画像を作製していた、そこまでは良い。


 問題は、ラストを飾る右下特別枠と言わんばかりに大仰な役職の新造と、伏せ字とは言え僕のユーザーネームを意識した表記。


氏の主張「トモフジテツ、評価受けたりイキっとけ今回くらい」


僕の主張「自分、歴史の闇に消える人間すから……(って言った方、かっけえかな? まあ頑張った感は全然あるけど「いえいえ僕なんて……」とか謙虚ぶってた方がイケてるな多分、というか「総合的な主催」みたいな立場、その存在すら秘匿を貫く方が厨二病極まってて気持ちいいな!? などの本心)」


 まあまあ揉めた気もする。くだらない理由で揉めた。氏にトモフジテツのアカウントを伝えるとしたら、この場を借りて謝罪したいと思う。数年越しに吐露します、優しさは僕にも伝わってました。


『僕だけでは決して成り立たなかったイベントだし〝本番〟は僕ガチでなんもしてない。一人で勝手に気持ち良くなってただけ』


 この正論パンチで攻めたはず。かなりの強カードだったと思う。しかし残念ながら当該スタッフは、でもでもだってが許される方の性別である。ズルい。だから雑魚い僕は負けた。


 そうはいっても厨二病。腐っても厨二、初志貫徹で折れない挫けない。当該スタッフが丹精込めて考案したと思われる豪奢で大仰な新しい肩書きを、カスみてえなショボい肩書きへと修正させる。アップロード前にそっと確認をとってくれたのをいいことに無慈悲なリテイクを要求。そんなこんなで両者の妥協ラインに沿った最終版が投稿された。


 最後にこの場を借りて書くと、お手を煩わせたり気持ちを無碍にしてしまい申し訳ありませんでした。感情は伝わってたし、あんなに頑固になることもなかったし、画像の断捨離を繰り返しても消さずに残すどころかいつでも出せるようにイベント関連の諸々は別枠で保管してます。リテイク前の初期版も。


【結論】

やっぱり人間、一人では生きて行けないなぁ。あちこちに感謝だな。陰キャの隠居に成り果てたけど、7月からはまたログインしよかな。僕は結局あの界隈も好きなんだな、と再認識しました。


 ただ、そんな愛する界隈から誘ってもらえる声や創作アカウントで親しくして下さる方からのスペース招待も、時にガン無視するくらい今は「執筆すること」が好き。楽しい。


 責任を持たなきゃならない部分は年相応に責任持ちたいとは思うし、交流や人との繋がりも大切にしたいです。ただ、浮上ゼロ(必要な連絡には反応)で何も発信せず延々と一人で何か執筆する的な状況が多い奴だと思います。ここは、おそらく治りません。(開き直り)


<了>

 

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