第17話、ミシャグジ様、その話は本当ですか!
本当にミシャグジ様とは極力にかかわりをしないようにしたいと思っていた時に背後から
「そんなに妾に恐怖を覚えてなくても良いと思いますわ」
自分は驚いた顔をして後ろをふり返るとそこには先ほどまでいなかったはずなのにミシャグジ様が背後にいたのである。自分は思わず声をあげて驚いた、もちろん吉乃も驚いたけど少し喜んでいた。それにしても何かご用件があったのかなと思いで待っていた。
するとミシャグジ様が自分に対してそう言えば上総守になったらしいがこれから大変じゃろうから頑張るように伝えに来たのと言ってきた。自分はどうして大変なのと思いで少し尋ねてみると向こうが知らないのと言う顔をされた。
自分は正直に知りませんので教えてくださいとお願いをしたら、知らないで上総守になろうとしていたのと少し飽きられていた。何、もしかして何かとんでもないことなのと思いながら待っていた。
「それでは説明をしますわ、普通ならば国の責任者に対する称号は守ですけど上総、常陸、上野の三つは例外なのをご存じはないわよね。これを知ったら驚くと思いますわ」
なんですか、もしかしてほかの地域よりも実は身分が高いとかかなと思っていたら出てきたのはこの上総、常陸、上野の守に基本的になるのは・・・天皇家の一族だけらしい。
それを聞いてマジですかと目を開いてミシャグジ様を見ていたら本当よと返事が来て自分はすぐにもしかしてやばいですかと尋ねてみると。
「そうね、無理やりに名乗ったことがあるのは上野守で名乗ったのは平将門ぐらいでしたわ」
おいーー、それってやばいじゃん。と言うかどうして朝廷は許したの、何か脅されていたのと思いながら頭を抱えて空を見上げていた。するとここでミシャグジ様が自分に向かって
「そうね、妾が天照に化けてお主が五千貫以上の納をしたら上総守に任命をしないと天罰を与えると脅したからかしら」
原因、発見。あなたでしたか、自分はそこまでして位にこだわりはないですから出来ればすぐに返還をしたいのですが。そう言うとミシャグジ様が少し残念した表情で
「お主はあの平将門と同じ感じがしたから面白そうだなと思って推薦をしたのだけど。それならば妾が少し変えましょうかしら。あなたが貰ったのは上総守ではなくて上総介だったと変えることができるけどやってほしい」
自分はそれができるのでしたらお願いをしても良いでしょうかと言ってお願いをするとミシャグジ様から質問が来たのである。それはその気になればそのままで自国を建国ができるのにどうしてしないのかと言われたので自分は
「自分は平将門みたいになることはできません。それに今、この乱世は朝廷から起きたものではない。朝廷に歯向かうのは道理ではないですし、自分はただ困っている民を救って豊かな国にしたいだけですから。自国を作ろうとは思いません。それに天皇家が好きですから」
そう言うとミシャグジ様が笑いだした、何かおかしいのですかと思っていたらただ困っている民を救って豊かな国にしたいだけという言葉、昔、ミシャグジ様に対して平将門が同じ言葉を言ったらしい。
そして同じ考えで同じ言葉で話したから思わず笑ってしまったらしい。方法は違えと目指している場所は同じでやはり妾の目に狂いはなかったと喜んでいた。ならば妾も頑張らねばならないのと言ってミシャグジ様は何かしたのか周りが一瞬、止まったような感覚になったがまた元に戻っていた。
するとミシャグジ様がこれでお主は上総守ではなくて上総介に変わったからなと言って笑顔をして教えてくれた。今ので大丈夫なのかなと思っていたけど相手は神様だから信じるしかなかった。
するとそれとお主のことが気に入ったからこれからしばらくはこの地にある神社に留まるから会いに来て話し相手になってほしいかしらとお願いをしてきた。自分はそれぐらいならば大丈夫ですよと言うとそうかと嬉しそうにしていた。
その後にミシャグジ様が基本的に人間に力を貸してはいけないからこの後は自分の力で何とかしてほしいかしらと言ってきていた。まあ、神様が力を貸してくれたら簡単に天下統一できますからね。
そう思っていた、それとどうして自分を上総守になることを認めたのかなと思っていた。だって天皇家の一族しかできないのにする理由があると思うけどと思っていたらミシャグジ様が自分に対してその通りと言ってきた。
でもどんな理由だろうと思ってけどそれは今、話すことではないと言われて教えてはくれなかった。けれどしょうがない、神様も教えたくはない時もあるだろうしと思いながら感謝の言葉を言って城に戻っていくのだった。
城に戻っていくとすでに噂がここまで届いたらしく真田幸隆さんが自分に対して上総介と上総守護、就任おめでとうございますと言われた。
マジで変わっている、やはり神様って凄すぎでしょう。でもこれで正六位、上総介と上総守護に任命をされて正式に上総の主になったわけだし結果的に良かったのかなと思っていたら真田幸隆が後ろにいる女子はと聞いてきたので自分はこの子の事情を話した。
すると吉乃がここでとんでもない爆弾発言をしたのであった、それは真田幸隆に対して話したのは
「初めまして、真田殿。私は吉乃と申しまして、信政の側室になった女子です。どうかよろしくお願いします」
いやいや、側室にすると言ったの自分は一言も言っていないだけどただ保護しただけですけどと思っていたけど真田幸隆は真に受けて自分に対していくら若いのが良いと言っても限度と言うのがありますよと言われた。
だから自分は側室にする気ではないですからと言っても誰も信じてくれずにいた。理由は簡単、髪の毛がまた黒ではなくて白銀をしておりもしかして殿は黒髪以外の女子が好きなのではないかと噂が広まっておりそれで信じたらしい。
何でこうなったと思いながらなんとか説明をしても吉乃に対して側室の意味、分かって言っていると必死になって聞いてみた。
するとはい、子供を作るための身分ですよねと言ってきた。いやいや、意味が分かっているから余計に困ると思いながら何とかできずに結局、側室に迎え入れることになりました。
諏訪姫は怒るかなと思いながら見てみると友達ができたと言って喜んでいたから良かったのかと思いながら見ていた。父上からはお前はどうしていろいろと何かありそうな女子ばかりを受け入れるのだと言われた。
父上、知らないです。どうしてこうなったのかは自分も知りたいぐらいです。誰か答えてください、神様・・・は頼らずにして誰か教えてください。
そう言っても誰も答えてくれるはずもなくただ正室、諏訪姫に側室、吉乃とその方面も含めて立派な戦国大名になったのかなと思っていた。
それとここ最近でなにか変わったことはあるかと聞いてみると真田幸隆から実は常陸の国で動きがありましたと言って報告をしてくれたのである。それは常陸の国が佐竹家によって統一されましたと報告が来た。
思っている以上に速いと思っていたらもうすでに隣の下野に侵攻を開始しており連戦連勝らしいですと報告をしてきてくれていた。強くない、佐竹家。歴史でも強いけどここまで強いのと思いながら聞いていた。
そうなると佐竹家とは本当に大きな戦をしないといけなくなるなと改めてそう感じていた。けれどそこまで侵攻をすると関東管領に目を付けられると思いながら次のことを考えていた。
でももし相手が関東管領を倒すつもり・・・いや、この勢力の広げ方。佐竹家にもしかして誰かいるのか。もしかしたらと思いで自分は草を常陸の国に放ち、情報収集をしてくるようにお願いをした。
考えが正しいとすれば佐竹家に未来人がいる可能性があると思いながら草の情報を待ちながら状況整理をするのだった。
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