第2話、最初の家臣と火縄銃
こうして父上と自分は無事に北条氏のところまで逃げ延びることに成功して今は武蔵の国にいます、父上は北条当主に挨拶に向かうと言って僕は暇だったので外に歩いていたらとある少年に声をかけられたのである。
まだ六歳ぐらいの少年で遊んでほしいと言われたのでまあ、子供のお願いだし良いかなと思いで遊んであげることにした。どうも元気が良くてこの時代にいる普通の子供だなと思っていた。そろそろ夕暮れになったから親が心配をするだろうと言うとその子供はもう親は死んだと言ってきた。
それを聞いた自分はそうか、この時代ならばありえる話だがまだ六歳ぐらいの子供がこの時代で生き残るには厳しすぎる。すべてを救えるとは思っていないこの子以外にもそのような境遇がいくらでもいるだろう。
けれどせめて目の前にいる手を伸ばせば助けられる子供だけでも助けてあげたいと思い自分はその子にならば家に来るかと言ってみるとその子供は良いのと泣きながら言ってきたので自分は笑みを出しながらもちろんだと回答をした。
すると子供は元気よく自分についてきた、そしてそれを見ながらいつかこの子も武士となって戦場に出るのかと思うと少し悲しい気持ちになったが今はそうしないと生き残れない時代、せめて自分の家臣として長く仕えてほしいと思いながら歩いていた。
名前は竹丸と言う少年であり自分は寂しい思いをさせないために兄みたいに接して行こうと考えた。
これが自分、最初の家臣である後に太田康資との出会いであった。それからしばらくは平穏が日々が過ぎた。しかし、僕はその間は何もしていないのはもったいないと思い、この辺にある座に許可を貰って商いをしていた。現代知識があるせいか商売は繁盛していた。
お金持ちになったことで自分はある物を作り始めていた、刀づくりをしている職人たちにある物を作ってほしいとお願いをした。何をするのだと聞かれたけど趣味と言って依頼した。数人の職人に依頼をして部分を作ってもらっていた。
それは火縄銃、まだ日本に伝わってきていないが自分は昔は異世界転生するのだと思っていた時に火縄銃を持ってくればなかなか使えるのではないかと考えていたので実は火縄銃の設計を完ぺきに覚えていた。
ついでに硝石の作り方も覚えていたので作っています。昔ながらの作り方でとても悪臭を出して誰もここに近づこうとしていません。山賊でも余りにも悪臭で来ないぐらいです、けれどこれが火縄銃の火薬となるので意地でも作らないといけません。
でもないと里見氏に滅ぼされる運命しかないから意地でもやめるわけにはいかない。火縄銃が種子島に来る前に作り上げて里見氏に対して不意を突いて攻撃をしないと真里谷家に未来はないから。
そんなこともしてここにきて半年が経過した時には遂に火縄銃が完成した、組み立ては自分でやりまだ一丁しかないけどこれで試し打ちをするかと思いで山の中に入り込んだ。
硝石も少しであるができたので火縄銃として使えるか確かめることにした。ついでに前世で実際に祭りの時に火縄銃を使ったことがあるのでそれは本当に参加してよかったと思いながら山の中に入った。
そうして火縄銃が使えるか実験を始めた、自分は久しぶりに撃つので緊張をしていたけどここは誰もいないからと思いで落ち着きながら作業をしていた。
そして発射の準備が終えたので目的をあの木に定めて自分は火縄銃を使った瞬間にものすごい衝撃音と共に森にいた鳥たちが一斉に飛び出した。
自分も音がうるさいと思いながら木を見てみると見事に命中して実験は成功した。良かった、これで里見氏に反撃できる材料ができたと思いながら持っている火縄銃を見ていた。
もちろんまだこのことは誰にも教えるつもりはない、自分が元の領地に戻った時に信頼できる人にしかまだ教えるつもりはない。こうして確実に準備をしている時に父上からお願いを言われたのである。
それは北条当主である北条氏綱と嫡男である北条氏康に挨拶をしてきてくれと言うのだ。そうか、自分も民に優しいことで有名な北条氏はとても好意に持っているからむしろ喜んで受け入れた。
自分も民には平和に笑顔にしてほしいと願っているから北条氏からはいろいろと学ぶところもあるのは間違いないからこの機に三代目になる北条氏康とも仲良くできたら良いなと思いながら自分はあいさつに向かうのだった。
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