即席の免罪符

 小気味いい雨音で目覚める。

 虚けるだけの一日が始まる。

 濡れた窓が映す歪んだ風景は、いつもの焦燥感を鎮めてくれる。

 わかってる。この雨もすぐに止む。

 それでも、

 何もできない僕は、

 どこにも行けない私は、

 今は雨を言い訳にする。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

次の更新予定

毎日 17:00 予定は変更される可能性があります

情を嗜む バブスラ @bbsr_osuimono

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ