第50話・雪山での装備厳選
アサルトウルフの上位互換になりそうなモンスターフロストウルフキング。北山に住む狼の王である。上位互換なため、弱点は分かりやすく火属性だが素早く、集団の配下ウルフを呼び出す。
最初はガーネットと黒猫と共に戦い、どうにか倒すことができてから、新たに雪山の町のエリアが解放。オーガ、妖狐の他にノームも住むようになり、町の中は熱を持つようになる。
街灯が作られたり、整備されたりする。焚火による町の温度も上げていき、温泉施設もできたため、ホームにセットした。転移門という畑と道を繋げてブラウニー達が行き来するため、温泉に入ったりする。水着で入るようだ。
その後は徹底して厳選に入る。その頃に入るとギルドのランクを一つずつ上げることが可能。
農業ギルドでは炭酸水の苗木、緑葡萄の苗木、パインナップの苗木。温室という施設とコーコー豆とベーキング麦というのが作れるようになった。
魔法ギルドではルーン、モチーフ、紋章のレシピが増えた。買い物していると運が良いのか、レシピ本をお勧めされたりする。高値だが買うことを推奨されるものばかりだ。
従魔ギルドはテイムモンスターが増えたが、買うのは違う。鍛冶師ギルドは道具の販売が始まり、質の良いのを作るために購入したりする。猟師ギルドは薬のレシピと販売だ。まあこちらはゆっくりやろうか。
厳選作業を始めた。ここまでくると後は運任せなところがある。耐久値を始めとした装備のステータス、特殊効果をどこまで盛れるか分からない。一応できたので三つほど、黒猫が唸るものができた。
「妖精竜シリーズで強化された『極寒狼の妖精竜レッグ』。とりあえず三つか」
「水と氷メインか。私より回復薬や魔法アタッカーのアクアマリンとサファイアに持たせたいが」
「回復なら、その三つじゃなくって、こちらの方が良いですね」
ダイヤが手に持つのは奇跡の回復量増加にMP消費率を下げるもの、もう一つは攻撃と耐性にかなり強い品物だ。そして黒猫は三つのうち、どちらを取るか悩んでいる。
敏捷値がかなり上がる物、魔法系の補助とMP自然回復量が高い効果を持つ物、性能は他二つに比べて低いが、特殊効果は豪華な並びをしている物だ。
「ああ脳汁があふれ出す!」
「さすがにそろそろ材料が無理だね。できても妖精竜シリーズは打ち切りだよ」
「かなり性能は盛れたな。この三つと性能だけでなく素のスペックも高めだし、十分に強い装備だ」
「あとは投擲武器として、クナイ、チャクラム、投げナイフ。矢も含めて色々作ったよ」
「おおっ」
「研究ではあとは杖系だね。銃器の研究はさすがにやめてるけど、パイルバンカーだけは続けてる。パイルバンカーの盾と杭はこの通り良いのを作ってる」
「タンク職に勧めていいかい?」
「はい」
ガーネットのところのタンク達がそれではと言って確認する。性能は高く、一つは竜シリーズだ。性能の良さにおおっと喜び、さすがに一番は使わせてもらう。
いまダイヤの方で可愛らしい洋服を着たレヴィ、パイルバンカーは妖精竜シリーズではないが、竜シリーズではかなり性能が高い物を、杭もかなりパワーメインで選びあげた物を装備している。
さすがにあちらに目が行くが、そこは善良なプレイヤーで集まる『宝石箱』。提供されているものだって負けていないため、自分に文句を言う人はいない。
コメントの方も全くないと言って良い。ゲーム内なら生配信ができるため、さすがにプレイヤー、またはVR機械を使った人達がいま配信を見ている。なんでも配信を見るだけために機材を買い込む人もいるとか。
「コメントの方も、三つのどれかは高値で売って欲しいそうですね」
そう氷魔法メインで戦う魔法アタッカーのサファイアが言い、ヒーラーのアクアマリンはそうですねと言う。
回復職用の両手持ちの杖、ステッキはもう少し詰めたかったが、やはりメインは黒猫だろうと思い、黒猫の装備を優先して作った。
「よし、やはり速さを取ろう」
「決まった?」
「うん!」
こうして残り二つは売り物としてクランへと売る。スペック的にソロガチ廃人勢が買い込みそうだが、かなりの値段にしている。現在環境のトップスペックだからと、そこを譲らない『宝石箱』。貴重品はたくさん消費したからね。
「ありがとうね」
「ぎゅうー」
「まかせなー」
「もーまんたーいー」
メリュジーヌ、グリモワール、リファが順に返事をして、自分も装備品を選ぶ。さすがにあの三つからは良いや。耐性の高く、魔法補助力のある装備を選んだ。
「妖精シリーズだけですが、いいんですか?」
「はい。自分は装備作って喜ばれるのが良いですし、強い装備はそこまで欲しいわけではないですから」
こうして装備の厳選を終えて、次は最後のエリアボスを倒すことに。これを倒せば山が開かれ、新たな道ができるそうだ。つまり先に進める。
ソロ討伐した黒猫のレベルはガチ勢レベル。はるかに高いし、スキルのレベルも高いな。
ソロでさんざんしている黒猫が一番のアタッカーであり、それでボスを探して狩るつもりだ。
その間自分は材料集めと街中でクエストをやっておこう。魔法ギルドなどの施設もこの雪山の町にできており、好感度稼ぎをしているのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます