第3章:王国と雪山
第26話・古城探索
やることを決めて、行動に移る。まずはダンジョンエリアと平原エリア攻略。なるべくガウムに戦ってもらおう。レベル上げだ。
黒猫が控えてくれているので、かなり楽だった。ザ・ワイルドのようなクランは、すでに姿が無かった。先に進めず、他者の邪魔しかしない所為で垢バンされたようだと黒猫がいう。
「なんで邪魔してたんだろう?」
「自分達がトップを維持したいからだよ。レベル上げてればいいのに、人の邪魔ばかりするの」
そしてソードリザードマンを倒して王国入りを果たす。
「こっち」
黒猫の案内で『宝石箱』が購入して建てたホーム兼お店へと出向く。そこで色々と話し合いだ。
「それでできてるのはこれか」
「おお斧は片手斧と両手斧、ハンマーに槍、ナックルに短剣、両手剣にメイスか」
魔銀製の装備品でどこまで性能を伸ばせるか確認しているときにできた品物、それを渡しておいた。これは店売り用で、クラン資金にしてもらう。
「一部高価だから分けておこう。とりあえずしばらくは魔銀製を作り続けるのかい?」
「はい、防具系も作りたいと思います」
「神聖銀での装備はいまが売り時ですね」
古城はダンジョンエリアの上位であり、宝箱とランダムの通路があるらしい。設定としては怨念が作る異空間とのこと。
宝箱の解除に罠感知や罠解除の盗賊職の人が活躍しているらしい。
「私も頑張らないと、良い感じのローブとか作ってます」
「そうなのか」
ダイヤとはフラワー系素材を売り渡している。それを染物に変えて布を使うと、性能が上がるらしい。
シルクワームなどのテイムが乱獲したダイヤ達は不可能であるため、自分からの買い取りがメインとのこと。それと古代語の本を読み、妖精さんを召喚予定。
黒猫はソロでもいいから古城と水晶の洞窟を探索してパーティ討伐をしたいらしい。『宝石箱』は王国の復興メインに活動、装備品集めに水晶の洞窟でレベリングらしい。
「私はともかく、他の者がエアウイングファルコンとまともに戦えないからな」
エメラルドさんという方が弓矢使いだから、破壊のルーンで強化した『ルーンの矢』を売り込んでおこう。
こうして話し合いを終えて、古城の方へと出向いている。黒猫と共に出発だ。
◇◆◇◆◇
そこそこ強いモンスターが多い古城エリア。出てくるのはリビングアーマーという、遅いが一撃が重い種族とヘビーゾンビ、兵士スケルトン。
怖いのはヘビーゾンビとソングゴーストという。ソングゴーストはデバフをかけまくるから厄介とのこと。
リファはお休みさせていただき、神聖十字剣を持って戦う黒猫。聖水も使いながら進むからしんじゅが無双する。
「宝箱だ」
「練習させてね」
交代で罠の解除と入手を繰り返す。盗賊の七つ道具というアクセサリーがあるため、交代で使うと罠解除率が高く、素早く進めていた。
「騎士の剣、ハズレ」
「鍛冶師達がそろそろそこらの性能作れるからね」
「念入りにしてくれるノートの方が好感持てる」
「最新の物だとそんな数値違わない気がするけど?」
「廃人はそこまで求めるもの」
いまのところ自分の装備は妥協した廃人と、廃人しか買わないのだろう。尖らせたものが人気だ。
「この『神聖の投げクナイ』もアンデッド対策として役に立つ」
使い捨ての攻撃に強化して伸ばした一品。高い値段だからこその威力を持つ。
時々黒猫がそれを使い、雑に使う背徳感が癖になると言っている。タダなのは『宝石箱』のおかげだからね。君も材料集めしてるからだし、そこ忘れないように。
おかげでだいぶ奥まで進めたらしい。中ボスらしい騎士団長スケルトンが現れ、それを撃破した。
「『怨念の狂骨』。骨インゴットは耐久性低いからな」
「骨のままの加工は難しいし、美味しくない」
そんなときに宝箱。自分のレベルだと罠無しだが、黒猫だとかなりやばい罠あり。解除して手に入れる物があるらしいので、死に戻り覚悟で解除に入る。
「………」
真剣に解除に入る黒猫。浮遊する短剣を置いておいて周りの警戒をする。
そしてガチっという音と共に息を吐く。
「罠解除、宝物ゲットだぜ」
「本か、レシピ本かな?」
古代語を持たない黒猫には読めないが、魔法のレシピ本らしい。中級のレシピが読めた。
「おおっ、ついに雷や闇属性、光と氷、嵐に爆属性の魔法だ。一部なら作れるぞ」
「神アイテムキターーーー!」
黒猫がスクショして掲示板に投稿。早速マジかという話になる。
「魔法系のレシピ本はこれで何個め?」
「読めない本が一つ、初級レシピにプラスして強いのが一つと、テーマ系統の奇跡カテゴリー本が一つ。計三つ」
新たに中級クラスの魔法レシピ本上位魔法が加わったらしい。材料と読めるようにならないといけないな。
「すぐ作れるのは」
「雷の【エレキブレード】が欲しいな。強化付与系があるから、怨念の狂骨が使えるらしい」
「捨てずに持っておいてよかった」
「スキルレベルを上げればもっと強くなるな」
「レベルいくつ」
「9だね。黒猫達ガチ勢は最大レベルが15以上で、自分は9で、あと一つ上がれば中級や新しいスキル習得できる」
「まだ雷系統のスキル持ちいないから、作って練習だね」
そういえば火属性魔法をよく使うから【火魔法スキル】が手に入ったんだった。他のテイムモンスター。ガウムなんか【風魔法スキル】も手に入れた。
この調子で進めれば、魔法販売も可能だろう。
「魔法販売ってどうなってるっけ?」
「クランでしか販売不可だよ。雑な魔法でも悪用できるからって話だ。自分が販売するとしたら『宝石箱』の名前借りないと」
「売るとしてもしっかりしないといけないね」
「そうだね」
とりあえずここまでやって、貴重品をデスペナで無くすと嫌なので、拠点へと戻る。宿を借りる黒猫と別れるが、黒猫はアイテム置き場として私の拠点を使う。本とかそういうのだ。
一部屋買い込み、倉庫に改造しておいた。
こうしていったん休み、次も古城へ行ってスキルのレベル上げと素材集めろをすることにした。
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