第15話・森の奥と新装備
森の探索を開始する。とはいえ罠があるからな。
「んー罠感知する方は危険っていうか、別エリアの入り口があるなら塞がないだろうしな」
固い木材を確保しつつ、罠探知で道を割り出して奥へと進む。
「トレントだ」
邪悪なトレントという名前で出てくるトレントという樹のモンスター。
霊木の枝という素材を落とすから、できれば確保しておきたい。そうしていると、ユニークが現れた。
「こいつ火属性弱点だけど、持つな!」
ガウムの攻撃に耐えながら、森が周りにあるため油に火を点ける作戦はできず、グリモワールの【ライトニング】を入れて戦う。
「他にも弱点は無いかな?」
そう呟くと、しんじゅが聖水液をぶつけた。
悲鳴を上げて怯んだ様子を見て、アンデッドモンスターなの!?と思ったが、分類は分からない。
とりあえず聖水をぶつけて弱ったところをガウムがトドメを刺す。
「んー邪悪なって出ているから、聖水が効くのかな?」
手に入ったのは、トレントの実というアイテム。畑に植えられるかと思い、友誼タイプかもしれないと思って持ち帰ることにした。
そうして奥へと進むと………
「グリズリークラッシャーか!」
グリズリークラッシャーというエリアボスが現れ、戦闘へ入る。
リファをすぐさま召喚して【浮遊する短剣】を召喚。オートで短剣が二本、グリズリーへと迫る。
ガウムの火属性の攻撃はまあまあ効く。弱点というわけではない。
効いているのは雷魔法だ。グリモワールの【ライトニング】がなかなかダメージを稼いでいる。
「ぐはっ」
グリズリーの攻撃で、ランスディアの革鎧にダメージが入る。これはそろそろ買い替えかな。
いまは【ファイヤジャベリン】をぶつけながら、攻め続けるしかない。しんじゅが回復魔法を飛ばしてくれるため、どちらもしぶとい。
剣が折れた。鉄石で作ったわりに持った方だ。
魔法を放ちながら時間を稼ぐが、そろそろまずいかと思ったとき、ガウムが突撃して炎をぶち当てた。
「おおっ」
その一撃を食らい、ついにグリズリークラッシャーは火の中に。
『グリズリークラッシャーが討伐されました。討伐者に報酬が送られます』
『グリズリークラッシャーがソロ討伐されました。討伐者に報酬が送られます』
やはり初討伐らしい。パーティ討伐は初討伐でもらえる報酬だから、グリズリークラッシャーは初めてプレイヤーに討伐されたんだろう。ソロも手に入れられた。だがかなりボロボロだ。
まずMPはほとんどない。正直いまモンスターに襲撃されたくない。
経験値がだいぶ入り、レベルが上がる。トップは10レベル。テイマートップは第二進化に入ったところと聞く。
そうこうしていると転移のオーブが現れ、そこに登録する。そしてその先にあるのは、なにかのお城、古城であった。
情報を持ち帰り、いったん帰る。そろそろ色々しないとダメだろうと思う。
イベントもあるし、やることはいっぱいだ。
◇◆◇◆◇
ドロップアイテムと報酬確認。まずはパーティ討伐。
「これはスロットオーブか」
これがあれば魔法スロットかアクセサリースロットを増やすことができる。超激レアアイテムだ。
パーティ討伐で手に入ることがあるため、これはレアアイテム。
「んーアクセサリーは作りたいからな。魔法は二つ、すでに使用済みだから。魔法スロットを開けるか」
早速アイテムを使用して魔法スロットを開く。ここで六つから七つ、魔法を装備できる。
次にソロ討伐だが、これは選べるらしい。
選べるのは装備、アイテム、アクセサリーの三つだが、アクセサリーが目に付く。
「これは『盗賊の七つ道具』か。へえ、罠解除率を上げてくれるんだ」
装備は隠密、気配遮断が強くなる装備だ。それは七つ道具にしておこう。古城攻略とかに使えそうだ。
それと共に装備の新調しないといけない。
壊された装備は小屋に置き、新しく装備を作る。
蜘蛛の外殻、ポイズントードの皮を下地にして製作を開始する。
殻のインゴットを作り、鎧に鍛え上げ、下地にポイズントードの皮を使う。かなり性能は盛れたな。
毒耐性が高く、水中行動のアシストあり、防御力も前より高めだ。腕装備も作れるようだし、ポイズントードの皮を使って毒耐性を高めた。
そして頭装備でポイズントードのバンダナを装備すると、毒耐性ボーナスが重なり毒無効状態になった。やったね。
それと共に牙を鍛える。毒暴君の牙はインゴットに加工すると毒状態にするみたいだが、スキルと毒耐性装備のおかげでならずに済む。
二本あるから、丁寧に処理しよう。火属性が弱点だから、付与は火は避けるべきだ。攻撃力を上げるなら無属性でやろう。
良い感じに攻撃力も高い武器ができた。
鋼鉄も混ぜて作ったのは火もつけていたからか耐久、攻撃力も上がった。だが毒付与という効果が消えた。
できたのは攻撃すると稀に毒状態にする毒暴君の片手剣とそれが無い代わり、耐久、攻撃力が高い、暴君のロングソード。
そうしていると黒猫がやってきた。色々話をすると驚かれ、古城は後で行こうと思っているらしい。
二つの剣を見ていて、悩んだが攻撃力のある暴君のロングソードを買い取ることにした。
「というわけで5万」
「多すぎない? まだ突き詰められるよ」
「んーいいや」
本人がいいならと、分け前からも出して支払いが終わった。
そしてログを確認すると、明日からイベントが始まるらしい。実に楽しみだ。
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