第4話・フィールド探索
朝の時間帯、フィールド探索。冒険者ギルドでベビースライム討伐を受けておく。
町から外に出ると草原エリアというフィールドであり、エリアボスは草大将という大きな緑の兎である。
出てくるのはベビースライム、ベビーオオカミ、ララビットと弱いモンスターしか出ない。気を付けていればモンスターと戦わずに済むらしい。気を付けよう。
生命探知を使い、プレイヤーとエネミーを感知しながら探索を開始する。
薬草、マナリーフが手に入る。薬草はできなかったが、マナリーフを苗木に変えることができた。exスキルのおかげだろう。
微毒草、微麻痺草、浄化石を手に入れた。微毒草とかは麻痺毒や毒製作に使用するし、麻酔の素らしい。
浄化石は最低ランクの聖水作りに使えるとのこと。これと奇跡である『ピリフィケーション』があれば作れるらしい。魔法の作業台が必要だから無理だ。
果物は手に入った。赤桃、緑蜜柑、白林檎と手に入ったからよかった。
そして戦闘だが、ベビースライム相手に【投擲スキル】で戦っている。投げてはいないけど振り回しているからな。
石が砕けるたびに交換して戦っている。【石工スキル】が生えた。
採掘を覚えれば、確か『初心者ピッケル』と『ゴーグル』がもらえたな。確か500Gだし、視野に入れるか。
ベビーオオカミが現れた。少し黒っぽくて強そうだな。ユニークか? そろそろモンスター欲しいし、テイムしよう。
「『テイム』」
投擲し続けながら、倒さないように気を付けて、テイムを使い続けていると光り輝き、アイコンが赤から緑、テイムモンスターの色へと変化した。
「わん!」
「よしよし」
ベビーオオカミのステータスを確認する。初期モンスにしてはそこそこ良いな。魔法スロットが三つもある。
自分に回復魔法、ベビーオオカミこと『ガウム』にもかけて、町へと戻った。
拠点に戻り、果物を苗木にする。手に入れたのは火油の実というのもある。油を含んだ木の実だ。
売るのが高い果物を二つを含めて、全部のマスに樹を植えてみた。それとマナリーフは畑以外にも植えられるため、家の周りに植える。すぐに育つらしいから、そろそろ妖精さんを召喚しよう。
「召喚」
「わー」
現れたのはまさに妖精という様子の可愛らしい妖精だった。ハープを持っていて、歌いながら指示を待つ。
名前は『リファ』と名付け、食べ物は残った果物を渡してみた。ガウムはララビットの肉だ。
ガウムについては従魔ギルドに登録しにいかないと。
ユニーク個体を見せるクエストがあった。見せるだけで1000Gが手に入る。
食べ物を用意して、木箱がいるな。あとは調合キットを買い調合をする。
マナリーフ、薬草があれば下級回復ポーションが作れる。マナリーフの葉っぱを切り、薬草はすりつぶして共に煮込む。
布でこして、瓶詰して下級回復ポーションができた。
5%と10%と効果が違うな。まあ最初はこうだろう。
「んーフィールド探索でモンスター倒しながらテイム。安物ポーション量産しておこう」
皮と角とかある。それを納品しに出向くことにした。
「留守番よろしく」
「はーい」
「わん」
二人を残して町へ行き、狩猟ギルドへ卸すことにした。
「ほう、ベビーオオカミとララビットか。打撃武器を使った戦いだな」
「分かるんですか?」
「狩猟ギルドの目利きだからな。お前さんなら、装備ができたら『狩猟の森』に行って良いだろう」
「狩猟の森?」
「猟師が活動している森のことだ。罠があるから罠探知が無いと入れない。レベルが3、パーティ3くらいになれば行っても問題ないだろう。ベビースライムでもいいからテイムするんだな」
「はい」
手に入ったお金は微々たるものだ。仕方ないから図書館のバイトをする。
「これはここ、これは向こうだ」
意外とめちゃくちゃに本が置かれているから、あっちに行ったりこっちに行ったり。保存する本を専用の職人がいる部屋まで運び入れたりする。
150Gのバイトクエストだ。やることは多いが報酬は少ないけど、本が読める。
小説らしいのがありそれを読んでみたら面白かった。この世界にも飛行機を夢見る人はいるらしい。
そうしているとアナウンスが流れて【農業スキル】を習得した。なぜ?
「………もしかしてリファか?」
あの子はせっせと樹の世話をしている。農業の熟練度が上がったのだろうか。まあたぶん少しだけだろう。
まるまる経験値が入るとぶっ壊れ魔法になるから、三分の一くらい入ればいいな。
◇◆◇◆◇
本を読んだおかげで、木工も使えることが分かった。樹に関するスキルはだいたい複合しているらしい。
食堂のバイトで薪を切るバイトをしていると【伐採スキル】を習得した。この際だから樹を切って、木材を集めるか。伐採オノはどうするか。
1000Gで買えるといいな。明日は果物を農業ギルドに納品できるし、色々工夫しないといけない。
食堂のバイトは賄いが出るから助かると思いながら、野菜をみじん切りしていると【料理スキル】を覚えた。
今度肉を焼くか、そう思いながら種も買ったりしないな。
動物だけじゃ足らなくなったな。いまのところ連れまわせないし、ベビースライムでもいいからテイムするか。
そう決めていったんログアウト、少しの休憩を挟んでログインすることにした。
現実の時間はさほど立っていない。これならやってけるなと思いながら、ストレッチをするのであった。
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