第2話・町巡り1
冒険者ギルドへ来ると、さまざまな人が列を作っている。これは並ぶぞ。
そう思っていると、看板が立っている。内容は大きく『世界語が分かる人は裏手でお願いします』と書かれていた。
裏手に回ると、衛兵みたいな人が待っている。あそこかな?
「すいません、世界語が分かる人は裏手と看板に書かれてたんですが」
「あっ、ああ。あんたは読めたのか、どうぞ」
そう言って通される。中に入ると質素な作りの机があり、受付嬢がこちらな気付き微笑む。
「ようこそコールへ。私は『リリア』、ここの受付嬢です。冒険者登録ですか?」
「はい。登録をお願いします」
「それではこちらにお名前、種族、スキルのご記載をお願いします」
登録料は無く、スキルの記載はご自由にできるようなのでまとまって登録しよう。登録する内容によって、おすすめされるクエストが違うらしい。
視界の中で世界語の文字が日本語に、日本語が好きな言語に変換される。
「おお、exスキル持ちですか!?」
「珍しいですか?」
「はい、exスキルは専門のスキルを複数持つ特殊なスキルですから!」
農業ギルドへの登録を勧められた。育てる物でフィールドにある果物を採取して育てると良いと教えられた。一日2回収穫できるらしく、高値で納品できるらしい。
他に採取を覚えるため狩猟、討伐、料理、薬師のクエストを扱う狩猟ギルド。農作を担当する農業ギルド。従魔を預けたりできる従魔ギルドを勧められた。大工、裁縫や装備作成の鍛冶師ギルドは一からの修行になるらしい。
「鍛冶師ギルドは大工もあるので、登録してランクを上げると良いですけどね」
「ランクですか?」
「ギルドランクは最大SSSランクから、Gランクまであります。初めの方はGランクからスタートです。他のギルドに登録するには100G払う必要があります」
登録を終えて、次はクエスト紹介をされた。いまのところバイトクエストという、アルバイトのようなクエストだ。これは後で受けよう。
リリアさんと別れて、狩猟ギルドへ登録しに出向く。
狩猟ギルドではスキルの獲得と登録が目的だ。100G支払い登録、採取を覚えるため講座を受けようと思う。色々パターンがあるな。
「このコースの講座を受けます」
「はいよ。罠感知、罠解除、生命探知、気配遮断、採取のスキルを覚えるコースですね。よろしいでしょうか」
「はい」
「それでは1000Gです」
この後はミニゲームみたいに一人一人、プレイヤーはスキルの熟練度を上げて習得に入る。
罠解除は面白かった。パズルゲームみたいな感じで行う。
スキルを覚えて、残り3900G。次は農業ギルドに出向く。
「農業ギルドへようこそ」
畑は1000Gで次のものを買うと500+される。小屋と一部屋は100Gかかるらしい。
「小屋というのは」
「ベッドと各種農具付きなにも無い部屋が一つのものですね。一部屋は小屋を買えばなにもない部屋を一つつけることができます」
なるほど畑は六マスが一つ。一部屋も新しく買い込むことに500G増えると。
とりあえず登録と小屋を購入しよう。ベッドがあるから、宿代わりになるし。登録すると土地を与えられ、農業区域に設置できるようだ。いいところを探そう。
残り2600G。少し心もとない。次は従魔ギルドへ登録しに出向く。
登録に100Gかかり、テイムモンスターについて色々話が聞けた。
「モンスターの中には特殊個体、ユニークがいます。それらはステータスが通常個体より強かったり、魔法スロットが通常個体より多かったりと、さまざまです」
「テイム方法は従魔術の必殺技、アーツであるテイムを使って従わせるんでしたっけ?」
「はい。モンスターの中にはテイムできない個体もいますのでご注意を。従魔術がレベル1でのテイムの場合は、戦闘モンスターは三体までしかテイムできません」
ん? なにか引っかかる内容がある気が……?
とりあえずステータス画面を見ても0/3になっている。
確認作業を終えて、その足で農業区域へと向かう。畑や小屋の設置だ。
畑の方は人が少なく、選びたい放題であった。端の方の井戸が傍にある場所を選び、購入しておく。これでこの土地は自分の物だ。
スクロール:小屋を取り出して、良い場所に設置する。YESボタンを押すまで問題ないので、位置などを気にしようっと。
場所を決めて設置、その後は後ろ側に一部屋を設置する。建物の中に入るとベッドが端にあるリビングになにも無い部屋がある。
ベッドに寝っ転がり、リスポーン地の設定などを確認しておこう。宿屋のベッドみたいに時間を進めたり、ログアウトする場所にできるみたい。
あとは庭先に畑を設置する。柵のある畑で、あとは苗木か種があれば小屋の脇に備えられている農具で育てられる。
フィールドに出たときのやることを考えておこう。一つはモンスターをテイムする、果物などのアイテム採取だ。
そうなると情報を集めたい。【妖精の腕輪】というアイテムの使用方法なども調べたいから、図書館に出向こう。そう決めて町へと戻った。
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