第7話 いつもの対戦会

次の日。

またいつもの対戦会。

続々メンバーがネットの部屋に入室してくる。

「おはよー」

「おはようございます」

「おはよ」


「そう言えば昨日の配信見たよ。あれ、どうしたの?炎上してなかった?」


「うん、俺も相手も何とも思ってなかったんだけど、変な事書き込んだ奴が居たらしく炎上しちゃってたみたい」


「大変だねぇ、まぁ有名人の証拠だよ頑張って」


「ありがとう。でもあれが有名になるって事なのかなぁ」


「ネットには色んな人がいるから気にしない事だよ」


 有名と言われた事に少し浮き足だって気合いを入れ対戦会に臨んだ。


そしていつもの様に対戦会が始まる。

今日は心なしかいつもより人数が少ない様に見えるが特に滞りなく進んで行く。


昨日の対戦配信の感想も話しながら楽しく過ごせた。


対戦会が終わり、また鉄さんが最後まで残って話しかけてくる。


「今度さ、みやさんに対戦会来る様に呼んでおくよ」


「え?」


正直俺は俺以外他の人達のつながりがよくわかっていない。


「そろそろ告白しちゃいなよ!まぁ、告白まで行かなくても2人でゆっくり話でもしてみななよ」


お節介というか……まぁ、その好意を快く受け取ることにする


「わかった、ありがとう。話す言葉を考えとくよ」


クールな言葉とは裏腹に、どうしても顔がにやけてしまう位の嬉しさに俺は心を躍らせていた。

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