ともだちのかずだけ
ゔぃれ。
第1話 プロローグ
「一馬の夢はなんだ?」
「うん、ぼくね、おとなになったらともだち100にんつくるんだ」
「そうか、そりゃいいね。でもどうして?」
「それはね……」
……頭が痛い。
またいつもの夢だ。
小さい頃の俺と親父の他愛の無い会話。
あの頃の俺は本当に友達が沢山欲しいと思っていた。
今現在、努力の甲斐あって友達は腐る程沢山居る。
幼い頃から心掛けていた事もあるが、SNSが普及した事もあり、そこから友達の数が爆発的に増えた。
有名インフルエンサーとまでは行かないが、某有名ツールでフォロワー数も1500人程度居る。
インフルエンサーによくある、数値だけのフォロワーと違い全てのフォロワーとちゃんと話(通話やチャット)もして交流し、良好な友達関係も構築している。
俺の名前は根本一馬。
36歳独身。
今は友達が多い事が自慢だけど、彼女は居ない。
趣味はゲームだ。
ゲームの作成やイラストを描いたり、毎週ネット上でゲームの集いを開催したりもしている。
今日は日曜日だが、これからネット上でゲームの集いがある。
いくつかの対戦会を開催しているが、対戦会ごとに特色が違っている。
今日の対戦会は馴染みのメンツでの技の練習や自分の強さを確認に重点をおいた練習の様な初心者向けな対戦会だ。
ただコンセプトは伝えてあるが今日しか出られない人も居るので、ガチな人が居ないわけでもない。
「おっと、そろそろ準備を始めないと」
皆に招待のメールを送る。
このメールが送られた人達が承認すると同じネットワーク上での対戦が共有出来る仕組みだ。
主催者として皆が楽しく過ごせる様な快適なネット対戦を提供する為に努力は惜しまない。
開場まで時間がある。モニターを見ながら朝食を取る。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます