2024年5月2日 20:06
「猫が来る」への応援コメント
>早逝したが、いい最期だった、と。「早逝」は「若くして死ぬこと」なので、この場合は誤用かと。こちらも拝読。ううーん、残念ながら、こちらでも同じような感想だと言わざるを得ません。むしろこちらの方がホラー味が薄いくらいで、もはや何を怖がらせようとしているのか読み取れないレベルです。確かに「火車」というオチは意外性はありますが(猫の妖怪とは知りませんでした)、なんせ想像の中だけの話なので、怖さに直結していません。ホラーとしては致命的です。これがホラーでなく現代ドラマのジャンルなら、それなりに面白い、想像の膨らむ話とも解釈できるんですが、ホラーを銘打ってる以上、恐怖を期待する読者としては肩透かしと言わざるを得ません。文章や語り口は軽妙で申し分ないです。四千字がするする読めてしまうのは文才という他にないです。でもだからこそ、内容が片手落ちだとギャップがきついと言いますか……やはり「勿体ない」と。私もホラーを書くので(下手ですが)、私ならどう演出するか考えてみました。まず思ったのは、「猫が来る」という言葉。私は最初「飼ってた猫が最後の別れに来るのかな」と思いました。話の流れ的にも、主人公や家族がそう受け取ることは十分ありえるかと。最後の場面は病院ということで、飼い猫が来るのは現実味がないですが、屋敷で亡くなっていれば、最後に猫が集まるくらいの事件は起こせそう。愛猫家の老人が今際に猫に囲まれ、笑顔で大往生かと思えば、苦悶のうちに死ぬ。無表情にそれを見守る猫たち……てな場面があったら、多少なり恐怖が増量しませんかね?あと、語りが抜群に良いが故の逆効果というか、どうにもこの老人が憎めないこともホラー的にはマイナスだと思いました。確かに可愛がられた孫から見れば正しい描写なんですが、読者的には悪どさが透けて見えたり、主人公が大人になった後、祖父の数々の悪事が表に出る、みたいな流れで、地獄行きの理由を補強した方が納得が行きやすいかな、とは思います。ヒューマンドラマなら余計な味付けなんですけどね。二作続けて同じような感想になったので、もしかするとこれが蟹場さんの書きたいものなのかもしれません。もしそうなら仰ってください。以後、余計な指摘はしないようにしますので。
作者からの返信
梶野カメムシ、感想ありがとうございます(返信遅れてすみません)。>「早逝」は「若くして死ぬこと」なので、この場合は誤用かと。「平均より早く死んだ」くらいの意味で使っちゃってました。ストーリーと違って簡単に修正できる部分なので、あとで直しておきます。>二作続けて同じような感想になったので、もしかするとこれが蟹場さんの書きたいものなのかもしれません。もしそうなら仰ってください。以後、余計な指摘はしないようにしますので。「優しかった祖父が実は……」「親切そうな不動産屋さんが実は……」みたいな感じで、終盤(できればラスト一行)でこれまでの話がひっくり返って怖くなるor嫌な気持ちになる、みたいなことが自分の狙いとしてはありました。ただ梶野さんの感想を読ませていただいたかぎり、ギャップを生むというよりも単に恐怖感不足や説得力不足にしかなっていないのかな、と。自分ではこういう自作の問題点になかなか気づけないので、よろしければ今後もご指摘いただければと思います。
2024年5月2日 12:45
美しい文章ですね🐬✨
谷 亜里砂さん、コメントありがとうございます(返信遅れてすみません)。読んだ上に褒めてまでくださるなんて、谷さんは心がお美しいですね😸
「猫が来る」への応援コメント
>早逝したが、いい最期だった、と。
「早逝」は「若くして死ぬこと」なので、この場合は誤用かと。
こちらも拝読。
ううーん、残念ながら、こちらでも同じような感想だと言わざるを得ません。むしろこちらの方がホラー味が薄いくらいで、もはや何を怖がらせようとしているのか読み取れないレベルです。
確かに「火車」というオチは意外性はありますが(猫の妖怪とは知りませんでした)、なんせ想像の中だけの話なので、怖さに直結していません。ホラーとしては致命的です。
これがホラーでなく現代ドラマのジャンルなら、それなりに面白い、想像の膨らむ話とも解釈できるんですが、ホラーを銘打ってる以上、恐怖を期待する読者としては肩透かしと言わざるを得ません。
文章や語り口は軽妙で申し分ないです。四千字がするする読めてしまうのは文才という他にないです。
でもだからこそ、内容が片手落ちだとギャップがきついと言いますか……やはり「勿体ない」と。
私もホラーを書くので(下手ですが)、私ならどう演出するか考えてみました。
まず思ったのは、「猫が来る」という言葉。私は最初「飼ってた猫が最後の別れに来るのかな」と思いました。話の流れ的にも、主人公や家族がそう受け取ることは十分ありえるかと。最後の場面は病院ということで、飼い猫が来るのは現実味がないですが、屋敷で亡くなっていれば、最後に猫が集まるくらいの事件は起こせそう。愛猫家の老人が今際に猫に囲まれ、笑顔で大往生かと思えば、苦悶のうちに死ぬ。無表情にそれを見守る猫たち……てな場面があったら、多少なり恐怖が増量しませんかね?
あと、語りが抜群に良いが故の逆効果というか、どうにもこの老人が憎めないこともホラー的にはマイナスだと思いました。確かに可愛がられた孫から見れば正しい描写なんですが、読者的には悪どさが透けて見えたり、主人公が大人になった後、祖父の数々の悪事が表に出る、みたいな流れで、地獄行きの理由を補強した方が納得が行きやすいかな、とは思います。ヒューマンドラマなら余計な味付けなんですけどね。
二作続けて同じような感想になったので、もしかするとこれが蟹場さんの書きたいものなのかもしれません。もしそうなら仰ってください。以後、余計な指摘はしないようにしますので。
作者からの返信
梶野カメムシ、感想ありがとうございます(返信遅れてすみません)。
>「早逝」は「若くして死ぬこと」なので、この場合は誤用かと。
「平均より早く死んだ」くらいの意味で使っちゃってました。
ストーリーと違って簡単に修正できる部分なので、あとで直しておきます。
>二作続けて同じような感想になったので、もしかするとこれが蟹場さんの書きたいものなのかもしれません。もしそうなら仰ってください。以後、余計な指摘はしないようにしますので。
「優しかった祖父が実は……」「親切そうな不動産屋さんが実は……」みたいな感じで、終盤(できればラスト一行)でこれまでの話がひっくり返って怖くなるor嫌な気持ちになる、みたいなことが自分の狙いとしてはありました。
ただ梶野さんの感想を読ませていただいたかぎり、ギャップを生むというよりも単に恐怖感不足や説得力不足にしかなっていないのかな、と。
自分ではこういう自作の問題点になかなか気づけないので、よろしければ今後もご指摘いただければと思います。