第9話 すっぽんぽんとの遭遇。

 16時半、勤務終了。

「お疲れさまでした。お先します!」

と挨拶する私の目に飛び込んできたのは、トイレですっぽんぽんになっている次郎さんのお〇〇ちん。


「えぇ――― 次郎さん‼」

 慌てて肩に下げていたカバンを降ろし、トイレにダッシュする。 


「次郎さん、お風呂じゃないですよ。まず、ここに座って服を着ましょう」

 トイレのカーテンを閉めて、次郎さんに服を着せます。

「でぇも、風呂さ、いねぇな」

 次郎さんは呟きます。


 そりゃそうです。

 ここはお風呂ではありません。

 お風呂の時間でもありません。

 

 先輩方は

「この時間になると、お風呂に入ろうとするんだよねー」

と言っておりましたが、私は初めてすっぽんぽんに遭遇しました! 



 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る