生きてみれば

目を掠めていく 捉えそこねた頼みの糸

生きたいの足踏み 止まらないため息

涙を忘れて縋りついた


光を受けて僕らは立つ

立ちたかった夢の

薄い残り香、まとわせ


ただ孤独に 吐きつづけた

ただ抜けていく記憶

だからダメなんだと

バイクの轟音が笑う


でも今は

ただ今は


目をすえて

力なくにぎる頼みの糸

仕方ないと踏みだす

それでも

止まらない後悔

だからきっと

背負ったぶんだけ

僕らには明日がある


それはきっと・・・

ふいに気づいた

懐かしい風の匂い

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詩はより近くに 青色 モヨウ @kujira_k

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