第10話 美少女、自己紹介をきく

「ユキ、顔色が悪い」


 気づけば背中を支えるようにレオナルドが立っていて椅子に座らされた。

 妖精の契約っていうのは一種の魔法みたいなもので口約束にみえるだけで本来は精霊に魔力を捧げて契約が不履行になった時点で精霊が直接制裁を加える。どうしてそういう事が出来るかっていうと、単純に精霊が相手側を監視しているからだ。その力の源である魔力を前もって支払ってるから折角復活した魔力がすっからかんになってるわけで…


 勿論精霊であれば必ず上級じゃなくてもいいんだけど、低級になるにつれ知能は下がる。

 その代わり魔力消費は少なくてすむから自分の匙加減だ。


「あ~~~~目が回る」

「とりあえず聖水のみなさい」


 エドガーから渡された聖水をのんでテーブルに突っ伏した。折角体調よくなったのに畜生~!!!

 聖水と言われて出された小瓶は先ほど見たものとよく似ていて仄かに黄色っぽい色をしていた。気づかないふりをして一気にあおる。しゃばしゃばだけど確かに甘いこの味は先ほど飲まされた聖蜜だろう。


「………なあ、一つ聞いていいか」

「はい、ジャンくんどーぞ」

「クリス様ってオネエだったんだな」

「アンタ今そこ触れるわけ?」


 あきれ顔のクリスが即座につっこんだ。本当にな。もっと色々あるだろうよ、国王陛下はなんであんなじじいの姿ですごしてるんだとか妖精といちゃこらしてたけど付き合ってるのか色ボケじじいとかくそじじいとか


「いや一周回って他がどうでもいいというか…」

「ジャン!ユキはほぼ無理強いで命を懸けることになったんだぞ」

「えー?でもよく考えてみろよレオ。別にそんなことないだろ」


 お。ジャンは気づいてるらしい。勇者一行のみならずクリスとエドガーさえも目を見開いていた。絶対国王陛下のインパクトで思考が停止してただろ。


「どういう事だ?」

「だってユキは『魔王を討伐しにいく』って言っただけで『魔王を倒す』とは言ってないだろ?だったら魔王を倒しに行ってる途中ですって言い張ればどこへだっていけるじゃないか」


 そう。そのとおり。ただ逃げるだけなら意外となんとかなりそうなのが今回の契約だ。


「この反応を見るに気づいてたのジャンだけじゃん」

「あ、アンタそれ見越してたの?」

「うん。正直世界の危機とかもらえるはずの金貨10000枚とか無視したら多分俺にげられるし、あれくらいの精霊なら……うん、はは」

「な…なんてこと」

「まあ逃げる気ないけどな。きちんと働くから金貨の準備よろしく」


 身体が温かくなったところで身体を動かしてみる。うん、いい感じだ。


「…あの人このことに気付いてるのかしら」

「さあね。ただ気づいていたとしたら何故訂正しなかったのかがわからない。本当に気づいていなかったか、あるいは気づいていても訂正できなかったか」

「…どういう事だ?ユキ」


 ここら辺は誰も気づいていないようで周りも首を傾げるばかりである。


「…ただの俺の見立てだし本当かどうかはわからないけど…」

「あー待ちなさいユキ。場所を移動するわよ…あなた達まだ時間あるわね」

「はい。俺たちは特には…」

「…なるべく王城では話したくないわね…いいわ、あなた達の屋敷に行きましょう。いいかしら」

「いいかしらって…拒否権ないだろそれ」

「そうね、聞いてみただけよ。エドガー」

「はい」

「準備して頂戴」

「かしこまりました。それでは皆様こちらへ」


 話はクリスのペースでトントン拍子に進み気づけば男女で馬車に分けられ王城を出ていた。


「……あの、えっとなんだか話の展開が早くてわからないのですが…なぜクリス様は移動を?」

「んー…多分王城の中でクリスが安心して喋れるところってすごい少ないんだよ」


 馬車の中、ルイーダとエリーが上座に座り俺が向かいに座っている。行きの馬車より乗り心地がいいのはこの馬車が王族のお忍び用だからだ。見た目はそこらの貴族が乗る馬車に変わりないが内装の細かいところが王族仕様である。クッションとかクッションとかクッションとか。


「…成程、王族も貴族も大して変わらないってことね」

「…ああ…そういうところで言えば教会も大差ありませんね」

「そういうこと。大きな権力を持つと色々苦労するねえ…ふたりも小さい頃に集められた口なのか?」

「顔合わせだけね。魔力が高いとわかった途端に花嫁修業だってほぼ監禁に近い事されてたから外に出たかったこともあるけど……」

「あら、私初めて聞きました」


 あらまあ、とエリーは上品に口元に手を当てて驚いた顔をしている。俺もまさか監禁に近いところまで行ってるとは思ってなかった。


「ん?そうだっけ?あたしの実家は野心家が多くてね。魔力値の高い娘を外にやって変に知識を蓄えさせるよりも権力の高いところに嫁に出す方がいい駒になるだろうと考えたんだろうさ」

「はーまあそらそうだわな…その方が自分たちも足元掬われる心配も少ないわけだ」

「ルイーダさんよく実家から出られましたねぇ」

「そりゃ実家にあたしより強い奴いなかったからね。全員はっ倒してきたさ」


 エリーとふたり顔を見合わせて拍手してしまった。そらあっぱれ!よくやったって気分だ。


「まあでもいつまでも帰らない訳にもいかないからね。せめて旦那はあたしがみつけて帰ろうって思ったのさ。運よく一緒に旅することになった男がレオでよかったよ、家柄も釣り合うしイイ男だし、なにより高身長のあたしとバランスばっちりだろ?」

「何言ってるんですか!ルイーダさんの境遇にはお察しいたしますがレオ様は私の旦那様になるんです!」


 ぽかんと拍手していたエリーがハッと気づいて噛みつく。


「エリーだって見ただろ?あたしの素肌の胸元にダイブするレオを♡公衆の面前で素肌の胸元にあんなことしたら責任取るしかないと思わないかい?」

「あれはルイーダさんがわざと転びかけたレオ様を引き寄せたんじゃないですか!公衆の面前であんなに肌を露出させてあまつさえレオ様におっおっ押し付けたりなんかして~!!!」

「元はといえばエリーが屈んだら胸も下着も見えそうな布一枚で戦い始めたんじゃないか!」

「あれはれっきとしたサークルスカートっていう衣装なんです!何通りも着まわせるパターンがあるし中に施された刺繍は魔力消費をとっても効率のいいものにしてくれる優れものでっ」

「わあ!バカバカ暴れるな!!防音は効いてても衝撃はどうにもならないんだから!!」


 危うく取っ組みあいのキャットファイト(激しめ)が始まるところを寸でで止めに入る。こいつら毎回こんな喧嘩してんのか?!俺この中でやってくの嫌なんだけど!!!




 結局なんとか思いとどまってくれた二人はこの後永遠罵りあっててエリーについては効けなかったし、女の子に夢見てた俺のHPはほぼ0だった。

 うええん女の子ってこんなに怖いの?もうちょっと夢見ていたかったんだけど…

 あと割とすげえイイ思いをしてるレオはマジでいっぺんもげればいいのに。




 馬車に揺られて数十分。そんな長い時間乗っていたはずじゃないのになぜかすごく疲れた。主に心が。


 一人で席についているのをいい事に横になってふて寝していた為馬車から出るのが最後になってしまった。


「ユキ、手を」

「はあ…ありがとう…あ?」

「…クリス様でなくてがっかりしたか?」


 俺の手を取ってエスコートしてくれたのはレオナルドだった。大きなため息をついてしまったから相手がクリスじゃなくてがっかりしたと思ったらしい。悲しそうに眉を下げて微笑んでいる。…いや俺そもそもクリスにエスコートされたことなんて一度もないのだが。


「いや…どちらかというと女の子に夢見てた部分を見事に壊されたというか…女の子怖い」

「えっと…大丈夫か?グラムにケーキ出してもらおうか」

「うん…」


 女の子のキャットファイトってもっとこうぽこぽこ殴りあう感じかと思ってたのに…うう。


「何しょぼくれてるのアンタ」

「…女の子怖い」

「…エドガー」

「ユキ、手を出せ」


 しょぼくれてたらエドガーが自分の四次元ポーチからキャンディをひとつくれた。かわいらしい赤と白のしましまの包み紙に包まれたキャンディは一粒が小さめで平民でも手を出せる額で買える為、最近王都付近の村でも大人気の商品だ。


「…ありがとう」

「そちらのお嬢様方もどうぞ」


 エドガーはエリーとルイーダにもキャンディを配りクリスの後ろについた。


「男たちは自分で買いなさいね」

「俺昔から気になってたんだけどエドガーのそのポケットには何が入ってるわけ?」

「愛と勇気と希望と毒が少々」

「真顔で言うな。どこまでが冗談かわからん」


 皆の支度が落ち着いた頃、グラムが現れ屋敷内に案内してくれた。オネエなクリスに驚くこともなくスムーズな対応に拍手したくなる。いやまあこの世界オネエがいないわけではないんだけどそもそもがこんなイケメンがオネエ口調だと誰でも脳が処理落ちする。まあそれが狙いなところもあるんだろうけど。

 とりあえずグラムさんに頼んで長机のある食堂ではなくゆったりくつろげる大広間に案内してもらった。違う部屋からソファを足してもらって各々席に着く。猫足の大きいテーブルを囲むようにクリス、後ろにエドガーが控え、レオナルド、ジャン、俺、エリー、ルイーダの順で俺とクリスが一人席、三人用のソファに各々座っている。流石にクリスを目の前にレオの取り合いをする気は起きないのか粛々と女子がまとまって座った時はジャンと目が合い笑ってしまった。

 グラムがケーキと紅茶を出して壁側へ控える。


「…ごめんなさいね、お嬢様方エドガーが威圧感たっぷりで」

「護衛ですので何卒ご容赦を」

「いえ、とんでもございませんわ」


 ルイーダが足をきちんと閉じてお淑やかに微笑んだ。流石ご令嬢…こうしてみるととても品があって美しい。


「あらためて自己紹介させて頂戴。私はクリスティアン・スペランツァよ、クリスでいいわ。一応この国の第一王位継承者だけどこんな肩書のせいでちょっと王城では厄介な話が出来なくてね…突然乗り込んでしまってごめんなさい」


 クリスが頭を軽く下げるのを見ながらレオナルドが硬い声で質問した。


「ユキとはどういう関係なのですか?」

「ユキとは先の勇者集めの時に出会ったの。それからはちょっとした腐れ縁よ」


 俺はそんな二人をよそにグラムさんの出してくれたケーキが乗ったお皿を膝にのせて手を合わせる。いただきます!

 今日のケーキは真っ白な粉砂糖が掛かったチーズケーキだ。一口頬張るとほんのり塩気の利いた濃いチーズと甘いクリームが層になっていて硬さが違うのにどれも滑らかでくちあたりがとてもいい。一番下の細かくクッキーを砕いたようなザクザクした部分も美味しい。これはこれでここの部分だけ食べたい!


「ユキ!人が話してる時にアンタって子は…」

「人が話してる時に食べなくていつ食べるんだよ!いいから食ってみろって美味いから」


 自分が一口食べた皿をクリスに差し出したのをみて慌てたのは周りの勇者一行である。


「ユ、ユキ…食べたものを人に差し出すのは…」

「新しいのがここにあるじゃないですか!」

「ああ、いいのよ気にしないで」


 クリスは皿を受け取るとそのまま一口食べた。きょとんとした顔で一瞬止まってもう一口。

 クリスは基本的に城内外関係なく信用のおける毒見役がいないと物を口にすることはない。お茶の時間でさえ自分で淹れる徹底ぶりだ。

 本人的にはあまり食に興味がないらしいので特に困ったものでもないらしいが


「あら…美味しい」

「…これはどちらのもので?」


 珍しくクリスの好印象な反応にすぐに反応したエドガーに申し訳なさそうな顔でグラムが頭を下げた。


「申し訳ありません、そちらはわたくしのお手製でございます」

「そうなの?とても美味しいわ、ありがとう」

「な?美味いだろ!グラムさんのケーキ!」

「なんでアンタが誇らしそうなのよ…ほら、こっち食べなさい」


 そのままお皿を交換している様子をぽかんとした顔で勇者一行が見ているのに気が付いて補足する。流石に気分悪かったら申し訳ないもんな


「クリスは基本的に信用してる毒見役が毒見しないと食べられないんだ、普段は護衛のふりして一緒にいるんだけど…」

「今回は急だったから同席してなかったのよ」

「でもクリスがこんなに反応したの久しぶりに見たな~流石グラムさん!」

「恐縮でございます」

「レシピはやはり秘匿ですか」

「いいえ?よろしければご用意させていただきましょうか?」

「お願いします」


 エドガーの食いつきがすさまじい。流石裏でクリス親衛隊隊長を名乗ってるだけある。実は王宮騎士の間でこっそり作られてる親衛隊を牛耳ってるのだ。

 ちなみに俺はナンバー2にされた。別にファンではないんだけど。


「毒見…ですか」

「貴族内ではよくある話ですわ。教会内でもあるでしょう?」

「そうですね…上の方々のお食事にはよく見られます」

「本来はもっと粛々と行うモノなんだけどね…見ていてあまり気持ちのいい物でもないでしょうごめんなさいね」


 申し訳なさそうに苦笑するクリスには悪いがエリーの微妙な顔は毒見のせいじゃなくて令嬢モードのルイーダに慣れないだけな気がする。かく言う俺もそうだ。レオナルドたちは流石というかなんというか特に気にしていなそうでジャンなんか俺にケーキを回してくれた。


「……ルイーダも気にせず素で話せば?別にクリスも気にしないだろ」

「あら、私は気にしませんが」

「俺とエリーの腕見てみ、鳥肌」


 暫く無言でにっこり笑ってみせたルイーダは許可を取るようにクリスの方を見た。


「私?気にしないわよ、すでに私がこんなんなんだし」

「勿論、他言することもありませんよ」


 許可を取るやいなや第三ボタンまで外してソファにふんぞり返り足を組んで大きく息をついた。


「は~っ息苦しかった!」

「あ、いつものルイーダさん」

「そりゃ窮屈だろうよ…俺たちも改めて挨拶しようか、なあレオ」


 ケーキをじっと見つめていたレオナルドが顔をあげてああ、と頷いた。なんだろう?苦手な部類のケーキだったんだろうか。それなら喜んで俺が食べるけど…


「自分はアドルナート侯爵家次男、レオナルドと申します。実家にはとんと帰っておりませんが…」

「アドルナート?…そう、貴方が…レオとお呼びしていいのかしら」

「はい、勿論」


 クリスは小さく呟いてから頷いて隣にしたジャンを見る。ジャンは背筋を伸ばし軽く一礼した。


「先祖代々アドルナート家に仕えております。ジャン・スッドと申します。今はレオナルド様の護衛兼パーティーでは前衛をさせていただいております」

「表向きな挨拶ありがとう。素はどうなのかしら」

「レオナルドの護衛兼兄貴分だな。ただし俺はアドルナート家には仕えてない。正確にはレオナルドの私兵だ」

「そうよね、アドルナート家ほどの名門に仕えてる人間の名前がスッドなわけないもの」

「ちょっと訳アリでね。実家とは縁を切ってる」


 満足した回答だったのか楽しそうに笑ってクリスは女性陣の方へ目を向ける。

 緊張してるエリーをルイーダが肘で軽く小突いた。


「お、お初にお目にかかります!王都教会所属のエリーと申します。白魔術を得意とさせていただいています!」

「よろしくね、白魔法ってことは占いも得意なの?」

「はい、石占いが得意です」


 なんだろうこの他人の面接を見てる感じ…はらはらする。

 白魔法っていうのは回復術とは別に男女隔てなく使える魔法の枠の一つで占いや生命の維持、おまじない関係に特化した魔法である。前世で言う統計学からくる占いや小学校の時、女の子たちがこぞってやっていたおまじないとは違う精霊の力を借りた正確なもので効果はばっちりだ。小遣い稼ぎにはうってつけなので俺もちょっと齧っている。まあ本職には負けるけどな。


「最後はあたしだね…あたしはルイーダ。カメルレンゴ公爵家の三女だよ、このパーティーでは魔法剣士をやってる」

「カメルレンゴって…あのカメルレンゴ家?」

「そう。あのカメルレンゴ家」

「なに有名なの?」

「カメルレンゴは…うーん…そうねえ」

「王子の口からは言いにくいわな~~カメルレンゴの当主…うちの親父は色ボケ爺でね。それはそれは女癖は悪いわ金にがめついわ欲という欲に目がないわの悪名高いくそ男なのさ」

「へえ?そんなに有名なんだ?」

「悪名も有名なんだけど…ただうちの色ボケ爺は性格がくそなのに経営の才能だけはあってね、うちの領地はちょっと有名な風俗街なのさ」

「えっそうなの?!」

「種族関係なし!老若男女より取り見取り!生死に関わらなければどんなプレイもどこかで一か所は必ずできる場所が見つかると噂のエロい人間の夢の街って割と有名なんだよ」

「どこにあんの?その町」

「うちの領地は西の王都よりだね。見た目は普通の街だから気づかないやつは気づかないのさ」

「というかあんたがその手の話知らないの意外ね」

「俺この通り美少女だからさ、あんまその手の話教えて貰えないんだよね」


 だがそれはそれとしてすごく興味があるのでこのゴタゴタが終わったら是非観光しに行きたい場ナンバー1である。後で詳しく聞いておこう。


「で、あとはユキだね」

「は?俺?…ユキ・スッドです。多分粗方なんでも出来ます」

「あやふやだねえ」

「一人旅が長いんでね、基本的に杖を使ってるけど短剣も使えるしやろうと思えば肉体強化もできる」

「前衛は俺たちが居るからユキは基本的にエリーと一緒にいて後方支援が基本だろうな」

「あいよ」


 クリスはちょっとほっとした顔で紅茶を啜っていた。勿論エドガーの毒見済だ。

 ジャンがくれた二個目のケーキに舌鼓をうちながらそろそろ本題にいかないとなと考えていた。


 ちょっと心の奥で引っかかっていた謎はすでに解けつつあったから。










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