第2話【なんかもっと熱くなってきた...】
風邪を引いてしまった望夢。今日は仕事を休んでベッドで寝ていた。
桃華「おかゆ持ってきたよ。食べなさい」
望夢「あぁ...サンキュ」
桃華「はい。あ~ん」
望夢「あ...あの~恥ずかしいんでやめてもらっていいかな」
望夢は自分で食べようとすると
桃華「いいから食べろぉぉ!!」
望夢「ムグググググ!?」(ちょ!押し込むんじゃねえ!)
桃華「次は拒否しないでね?あ~ん」
望夢「あの...ちょっとまじで恥ずk」
桃華「だから拒否するなぁ!」
望夢「ムグググググ!?」(おい!もうやめてくれ!)
望夢「プハァ...」
桃華「風邪だからってその表情やめて。撫でたくなる」
望夢「じゃあ自分で食べる」
望夢がスプーンをとり、自分で食べようとすると
桃華「あたしがあげたの...食べたくないの...?」
うるうるした目で桃華が望夢を見つめる。その桃華を見て望夢は断れない。
望夢「あ~!分かったよ!食べればいいんだろ!」
桃華「それでいいのよ。はい食べて」
そうして最後の一口になると桃華がそれを口に入れる。
そして桃華はその食べたおかゆを望夢に口移しで食べさせようとする。
望夢「冗談でもやめてくれ。風邪がうつっちゃうぞ」
そういって望夢は桃華の口に優しく手を当てる。
桃華がそれに動揺して顔を赤くする。
桃華「あ...貴方...!それはちょっとぉ...」
望夢「なんで?さっき俺のこと恥ずかしがらせたよね?」
そう言って望夢は桃華の右腕を引っ張る。
桃華「あっ!ちょっと!転ぶって!」
桃華は体勢を崩し、望夢の上に覆いかぶさる。
望夢「はぁ...なんかもっと熱くなってきたな...」
桃華「ちょ...!ここで脱がないでよ!ってあ!!」
桃華は望夢の額に触れる。すると
桃華「熱すぎ!熱上がってるんじゃないの!?」
望夢「そう?でもさぁ...さっきの分取り返したい」
そう言って望夢が桃華に覆いかぶさる。そして
桃華「あっ!ちょ!ッッッッ!!」
コチョコチョコチョコチョ
桃華「くすぐりは...だめぇ!!」
望夢「さっきの仕返しだよぉ...桃華ぁ...」
桃華「わきは...だめ!むりぃ!あはははははははははww」
望夢「あぁ...ちょまってギブ...」
バタッ...
桃華「...あ...あれ?望夢?...寝てる...すごい熱だし...」
ピーンポーン
桃華「やっば!ちょまって誰!?」
ー宅配ですー
桃華「あ、今行きまーす!」
そのとき望夢が動き出す。
望夢「い...行かないで...」
桃華「ズキューン♡」
桃華「ご...ごめんね!すぐに戻ってくるから!」
スタタタタタタタ
望夢「寂しい...」
桃華「はぁ...はぁ...」
宅配物を受け取った桃華は廊下で顔を赤くしていた。
桃華「あのまま続いてたら...どうなってたんだろ...」
次回に続く!
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