闇追いのメナ

瑠璃色のてらさん

第1話 エピローグ

「ギノー、そんな―――……」


彼女の悲鳴が、明けの空に吸い込まれるように消えていく。彼女に抱えられた従者の身体は、とても重かった。


どうしてこんなことになってしまったのだろう。


(―――そんなことはわかりきっている)


彼女は奥歯を噛み締め、その原因となった存在をめ上げた。

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