第22話横恋慕

「あのねタクトくん」明花のキッパリ感が漂う表情に何かあるなと、思っていたが・・・。


「昨日、後輩の生牡蠣くんに出逢ったの。雨降りのバス停でね・・・。」


 山科行きのバスを待っていた明花にそっと、傘を差し出した優男(やさおとこ)は、明花の1年後輩になる生牡蠣加津夫(なまがきかつお)だった。

 生牡蠣の肩に明花の頭が着くくらいの身長差が圧巻なのに胸が分厚い。

 聞くところによると元ラガーマン。

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