『ツアーぐるみ』

『ツアーぐるみ』

　ある日、びーちゃんに叱られたのです。

びーちゃん

『また、ぬいぐるみさんが増えたわね。なぜ？』

　　　　🧸

やましん

　『それはね、こういうやむおえない事情があるんだよ。毎日、晩ごはんを買いに行くだろう？』

びーちゃん

　『ふんふん。』

やましん

　『一日の食費は、ひとり、1000円以内にしたいんだよね。だから、晩のお弁当や、野菜サラダは、どちらか300円から400円にまとめなくてはならない。もちろん、野菜サラダなら、自分のお弁当はかわないで、70円のおにぎり二個にする。あと、鶏肉さらだ。タンパク質が必要だから、さんこ、90円のおとうふ。水分をとらないと、動いてるほうの腎臓までも止まってしまうから、お水やお茶。しかし、塩分も糖分も控えなくてはならない。これらの組み合わせにおいて、つねに、びーちゃんの希望を、さいゆうせんにして、組み立てるんだ。しかし、このところ、戦争や円安や、不可思議な動きで、物価は上がる一方だろ。まだまだ、さらに上がるに違いない。まあ、ぼくは、お酒やタバコ代はいらないから、かなり、リーゾナブルだよ。みんな、コストギリギリだと言うけど、いったい、だれが、儲けてるのか、かなり、不思議だよね。うちの財政は、非常にひっ迫しているんだ。国会はあくまでも、異次元世界だから、まるで当てにはならないし。』

びーちゃん

　『まあ、確かにそうかもしれないけど、それと、ぬいぐるみさんが、どう、関係するの？』

しっくん

　『少しでも歩く歩数を増やすために、ついでに隣の100均さんに寄るのです。すると、たくさんの、お安いぬいぐるみさんたちがいて、かわいいんだ。で、こう、言うのです。「やましんさんちは、安全で、平和で、放り投げられたり踏みつけられたりしない、たいへんに、居心地が良いと言われます。ぜひ、買ってください。」すると、みんなが叫ぶのですよ。「買ってください。買ってください。」とね。しかし、ぼくのお財布はいつも中身がないから、こう、言うのです。「ぼくのお弁当一個分、300円しか、予算がありませんから、今日、ひとぐるみさんだけです。」と。』

びーちゃん

　『ほう？　😤』

しっくん

　『だから、つまり、少しずつ、増えるのです。はい。』

びーちゃん

　『はあ。😠😡』

　　　　　🐻🐼🐰🐨🦥💦