第5話 異世界の君、家を点検する(2)

 家の中を個人居室以外の部分をあらかた見て歩き、とりあえず、生き物を飼育していることから問題がないようにしなければいけないという点では本当に問題が山積という認識となった。

 

 「では、チーズさん、ステータス確認のやり方を教えますね。人それぞれやり方はあるとはおもうんですが、一番簡単なのが親指と人差し指を合わせるコマンドです。経験を積めば考えるだけでできるようになりますよ。貴方はあたりまえのようにできる素養がありますが、これができるのはこの世界でもほんの一握りであることを覚えておいていてください」

ジェスチャーで普通に親指と人差し指があわせるような感じで教えてくれたので真似してみたところ、自分のステータス?がVRのように浮き上がった。


 チーズ

 LV.1

 HP:50

 MP:20


「クッソ貧弱じゃん!レベル1ってなに!!」

「今まで元の世界で積み重ねてきた経験は別に経験として残っていますから、強くてニューゲームとか転職とかそういう感じで捉えてもらって大丈夫です」

「なに、私のもといた世界のことにあなた詳しすぎない?なに?あなたも私の世界からきたの?」

「お答えできません」

 ガード堅。


 そして、詳細ステータスは親指と人差し指を2回重ねると見れるというので、実際試してみる。

 

 スキル:合成

     時間干渉

     ????

     ????

     ????

     ????

 

 魔法属性:雷、土、召喚、????、????、????、????


 ????はレベルがあがらないとわからないっぽいそうだ。

「珍しいスキルと魔法属性ですよ。レベルが上がればいろいろできることが増えてくるとは思いますよ。」

「なに、外いってモンスター倒したりするの?私職業的に武器の装備は農具だったりするのかな。農機とか。」

「どうして思考が農機に飛ぶんですか」

「やっぱりメジャーどころでいくと鎌だったりするの?狩猟免許も役にたったりするのかな」

「後で何が使えるか試してみてください」

 なんか、あきれたような声で微妙な顔をされたようなきがしたけれど、気にしないことにした。


「じゃあ、まず最優先にやらなければならないことをやりにいきましょうか」

 そうだね、と言いアオとういと連れ立ち、牛舎の方へ向かった。

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