まさしくこの一文通りの作品です。召喚されて異世界転移はしましたが、そこはもう並行世界だと言ってもいいほど、第一次世界大戦のヨーロッパに似ている世界。第一次世界大戦と言えば、最も凄惨な戦争だと知られ、文字通り屍の山を築きました。そんな戦場に、召喚聖女の働きはまさに驚異的……だと言いたいところですが、もはや個人の力でどうにもならない戦術条件になったから、マクロ的な観点から見るとかなり地味な感じになりますね。
特に良かったと思うのは、第一次世界大戦の戦場の環境に対する深い理解があるから、そこにファンタジー的な要素を加える影響と変化の描写にとても説得力があります。
一区切りして、話はまだまだ続くの感じで完結したので、続編を楽しみに待っています。